CLI(Command Line Interface)とは?意味をわかりやすく簡単に解説
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CLI(Command Line Interface)とは
CLIとはコマンドラインインターフェース(Command Line Interface)の略称で、コンピュータとのやり取りをコマンド(命令文)を入力して行うインターフェースのことを指します。グラフィカルユーザーインターフェース(GUI)とは対照的な存在で、CLIではコマンドを使ってファイルやディレクトリの操作、アプリケーションの実行などを行います。
CLIを使用するにはターミナルやコマンドプロンプトと呼ばれるアプリケーションを起動する必要があります。ターミナルではコマンドを入力し、Enterキーを押すことでコンピュータに命令を送ることができるのです。
CLIの大きな特徴はGUIと比べて操作に習熟が必要な点です。コマンドを覚える必要がありますし、間違ったコマンドを入力するとエラーが発生してしまいます。しかし、CLIはGUIよりも高速で効率的な操作が可能で、自動化もしやすいというメリットがあるのです。
また、CLIはサーバー管理の分野でも重要な役割を果たしています。サーバーにはGUIが用意されていないことが多く、SSHを使ってサーバーにログインし、CLIで操作を行うことが一般的だからです。
プログラミングの分野でもCLIは欠かせない存在で、プログラムのビルドやテスト、デプロイなどでCLIが使用されることが多いです。Gitをはじめとした多くの開発ツールがCLIで提供されており、開発者にとってCLIの習得は必須だと言えるでしょう。
CLIのコマンドと基本的な使い方
CLIのコマンドと基本的な使い方に関して、以下3つを簡単に解説していきます。
- CLIでよく使われる基本的なコマンド
- ファイルやディレクトリの操作に使うコマンド
- パイプとリダイレクトを使った応用的なCLI操作
CLIでよく使われる基本的なコマンド
CLIには多くのコマンドがありますが、中でもよく使われるコマンドがいくつかあります。例えば、現在のディレクトリを表示する pwd
コマンド、ディレクトリの内容を表示する ls
コマンド、ディレクトリを移動する cd
コマンドなどです。
これらのコマンドはCLIを使う上で必須の知識で、これらを組み合わせることでファイルやディレクトリの操作を効率的に行えます。他にも、ファイルの中身を表示する cat
コマンドや、ファイルをコピーする cp
コマンドなど、覚えておくと便利なコマンドが多数あるのです。
コマンドを覚えるのは大変かもしれませんが、日々の操作の中で少しずつ覚えていくことが大切です。mans情報が明記されています。
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ファイルやディレクトリの操作に使うコマンド
CLIでファイルやディレクトリを操作する際には様々なコマンドを使用します。例えば、新しいディレクトリを作成する mkdir
コマンド、ファイルやディレクトリを削除する rm
コマンド、ファイルの移動やリネームを行う mv
コマンドなどがあります。
これらのコマンドを使いこなすことで、GUIを使うよりも素早くファイルやディレクトリの操作を行えます。また、ワイルドカードを使ったファイルの一括操作なども可能で、CLIの利便性を実感できるはずです。
ただし、コマンドを使う際には注意が必要です。特に rm
コマンドは削除したファイルを復元できないため、慎重に使用する必要があります。操作には十分気をつけましょう。
パイプとリダイレクトを使った応用的なCLI操作
CLIではパイプ( |
)とリダイレクト( >
)を使って、より応用的な操作を行うことができます。パイプはあるコマンドの出力を別のコマンドの入力として渡すことができる機能です。
ls -l | grep ".txt"
上記の例では ls -l
コマンドの出力から、 grep
コマンドを使って拡張子が ".txt" のファイルだけを抽出しています。このように、パイプを使うことで複数のコマンドを組み合わせ、目的の結果を得ることができます。
一方、リダイレクトはコマンドの出力をファイルに書き込んだり、ファイルの内容をコマンドの入力として渡したりするための機能です。
ls > filelist.txt
この例では ls
コマンドの出力を "filelist.txt" というファイルに書き込んでいます。このように、リダイレクトを使えば、コマンドの実行結果を保存したり、ファイルの内容を処理したりできるようになります。
CLIを使ったシェルスクリプトの記述方法
CLIを使ったシェルスクリプトの記述方法に関して、以下3つを簡単に解説していきます。
- シェルスクリプトの基本的な書き方
- 変数や制御構文を使ったシェルスクリプトの記述
- シェルスクリプトのデバッグとエラー処理の方法
シェルスクリプトの基本的な書き方
シェルスクリプトとはシェルコマンドを記述したテキストファイルのことで、一連のコマンドを自動的に実行するために使用します。シェルスクリプトを書く際にはまずシバン(shebang)と呼ばれる特別な行を記述する必要があります。
#!/bin/bash
これはこのファイルがBashスクリプトであることを示しています。シバンの後には通常のコマンドを記述していきます。コマンドは上から順に実行され、最後まで実行されるとスクリプトが終了します。
スクリプトを実行する際はファイルに実行権限を与える必要があります。 chmod
コマンドを使って、以下のようにファイルに実行権限を与えましょう。
chmod +x script.sh
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変数や制御構文を使ったシェルスクリプトの記述
シェルスクリプトでは変数を使ってデータを保持したり、制御構文を使って処理の流れを制御したりできます。変数は =
を使って代入し、 $
を使って参照します。
name="John"
echo "Hello, $name!"
制御構文には if
文や for
文、 while
文などがあります。これらを使うことで、条件分岐や繰り返し処理を行えます。
以下は for
文を使って、指定したディレクトリ内のファイルを一覧表示する例です。
for file in /path/to/directory/*; do
echo $file
done
シェルスクリプトのデバッグとエラー処理の方法
シェルスクリプトを書く際にはデバッグとエラー処理も重要です。スクリプトがうまく動かない場合、 -x
オプションを使ってデバッグ出力を表示できます。
bash -x script.sh
これにより、スクリプトの実行過程が詳細に表示されるため、問題の箇所を特定しやすくなります。
また、スクリプト内でエラーが発生した場合の処理も考えておく必要があります。 exit
コマンドを使って、エラー時にスクリプトを終了させるのが一般的です。
if [ ! -f "$file" ]; then
echo "Error: File not found."
exit 1
fi
CLIの学習リソースとコミュニティ
CLIの学習リソースとコミュニティに関して、以下3つを簡単に解説していきます。
- CLIについて学べるWebサイトやチュートリアル
- CLIに関する書籍や動画教材
- CLIについて情報交換できるコミュニティやフォーラム
CLIについて学べるWebサイトやチュートリアル
CLIの学習を始めるなら、まずはWebサイトやチュートリアルを活用するのがおすすめです。初心者向けのチュートリアルから、より実践的なトピックを扱ったものまで、様々なリソースが用意されています。
例えば、Linuxの基本的なコマンドを学ぶなら、"Linux Command Line Tutorials"や"Bash Guide for Beginners"などのサイトが役立つでしょう。また、Git CLIの使い方を学ぶなら、GitHubが提供している"Git Handbook"が参考になります。
これらのリソースを活用して、基礎的なCLIの知識を身につけていきましょう。ある程度コマンドを覚えたら、実際に手を動かして練習することが上達への近道です。
CLIに関する書籍や動画教材
より体系的にCLIについて学習したい場合は書籍や動画教材を利用するのも有効です。書籍では基礎知識から応用的なトピックまで幅広く扱っているものが多く、じっくりと学習を進められます。
例えば、"The Linux Command Line"や"Linux Command Line and Shell Scripting Bible"などはLinuxのコマンドラインについて網羅的に説明した書籍として知られています。また、"Pro Git"はGit CLIの使い方について詳しく解説しています。
動画教材も、CLIの学習に役立ちます。Udemyなどのオンライン学習プラットフォームではCLIに関する様々なコースが提供されています。自分のペースで学習を進められるのがメリットですね。
CLIについて情報交換できるコミュニティやフォーラム
CLIについて学んでいく中で、疑問や問題にぶつかることもあるでしょう。そんな時はコミュニティやフォーラムを活用するのがおすすめです。経験豊富なユーザーから助言をもらったり、同じ問題で悩む仲間と情報交換したりできます。
例えば、Stack OverflowやUnix & Linux Stack ExchangeはCLIに関する質問を投稿し、回答を得られる場として知られています。GitHubのIssueページでも、Git CLIに関する問題について議論されています。
また、RedditのLinuxコミュニティや、各種Slackワークスペースなども、CLIユーザーの交流の場として活発に活動しています。こうしたコミュニティに参加し、情報交換を行うことで、CLIへの理解を深めていけるはずです。
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