5432番ポートとは？意味をわかりやすく簡単に解説

text: XEXEQ編集部

5432番ポートとは
5432番ポートを使用したPostgreSQLの接続方法
psqlコマンドを使用した5432番ポートへの接続
アプリケーションからの5432番ポートへの接続
5432番ポートのセキュリティ設定とアクセス制御
5432番ポートを使用するPostgreSQLの設定
postgresql.confファイルでの5432番ポートの設定
pg_hba.confファイルでの5432番ポートのアクセス制御
5432番ポートを変更する方法と注意点
5432番ポートに関するトラブルシューティング
5432番ポートへの接続が拒否される場合の対処方法
5432番ポートが既に使用されている場合の対処方法
5432番ポートのファイアウォールやセキュリティグループの設定確認

5432番ポートとは

5432番ポートはPostgreSQLデータベースサーバーがデフォルトで使用するポート番号です。PostgreSQLはオープンソースのリレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)の一つであり、高い信頼性とパフォーマンスを提供します。

PostgreSQLサーバーはクライアントからの接続要求を5432番ポートで待ち受けます。クライアントアプリケーションはこのポートを介してデータベースサーバーと通信し、データの読み書きや管理を行います。

5432番ポートはインターネット割り当て番号局(IANA)によって正式に割り当てられたポート番号であり、PostgreSQL通信に広く使用されています。ただし、セキュリティ上の理由から、別のポート番号を使用するように設定することも可能です。

ファイアウォールやセキュリティグループの設定では5432番ポートを適切に開放する必要があります。これにより、クライアントがデータベースサーバーに接続できるようになります。

PostgreSQLのインストール時には5432番ポートがデフォルトで設定されます。ただし、他のサービスとポートが競合する場合や、セキュリティ要件に応じて、ポート番号を変更することが推奨されます。

5432番ポートを使用したPostgreSQLの接続方法

5432番ポートを使用したPostgreSQLの接続方法に関して、以下3つを簡単に解説していきます。

psqlコマンドを使用した5432番ポートへの接続
アプリケーションからの5432番ポートへの接続
5432番ポートのセキュリティ設定とアクセス制御

psqlコマンドを使用した5432番ポートへの接続

psqlコマンドはPostgreSQLの対話型のコマンドラインツールです。このコマンドを使用して、5432番ポートを介してPostgreSQLサーバーに接続できます。

以下はpsqlコマンドを使用して5432番ポートに接続する基本的な構文の例です。

psql -h localhost -p 5432 -U username -d database_name

上記の例ではlocalhostはPostgreSQLサーバーのホスト名、5432はポート番号、usernameはデータベースユーザー名、database_nameは接続するデータベース名を表しています。パスワードの入力が求められる場合があります。

アプリケーションからの5432番ポートへの接続

アプリケーションからPostgreSQLデータベースに接続する際も、5432番ポートを指定する必要があります。多くのプログラミング言語にはPostgreSQL用のドライバーやライブラリが用意されており、これらを使用して接続を確立できます。

以下はPythonを使用してpsycopg2ライブラリを介して5432番ポートに接続する例です。

import psycopg2

conn = psycopg2.connect(
    host="localhost",
    port=5432,
    database="database_name",
    user="username",
    password="password"
)

上記の例ではpsycopg2.connect()関数を使用して接続情報を指定しています。host、port、database、user、passwordの各パラメータに適切な値を設定することで、5432番ポートを介してPostgreSQLサーバーに接続できます。

5432番ポートのセキュリティ設定とアクセス制御

PostgreSQLサーバーへのアクセスを制御するために、5432番ポートに対するセキュリティ設定が重要です。PostgreSQLの設定ファイル(postgresql.conf)ではlisten_addressesパラメータを使用して、サーバーがリッスンするIPアドレスとポートを指定できます。

また、pg_hba.confファイルを使用して、クライアントのIPアドレスやユーザー認証方式に基づいたアクセス制御を行うことができます。以下はpg_hba.confファイルの例です。

# TYPE  DATABASE        USER            ADDRESS                 METHOD
host    all             all             127.0.0.1/32            md5
host    all             all             ::1/128                 md5

上記の例ではlocalhostからの接続に対して、全てのデータベースとユーザーに対してMD5認証を要求しています。IPアドレスやユーザー、認証方式を適切に設定することで、5432番ポートへのアクセスを制御できます。

5432番ポートを使用するPostgreSQLの設定

5432番ポートを使用するPostgreSQLの設定に関して、以下3つを簡単に解説していきます。

postgresql.confファイルでの5432番ポートの設定
pg_hba.confファイルでの5432番ポートのアクセス制御
5432番ポートを変更する方法と注意点

postgresql.confファイルでの5432番ポートの設定

PostgreSQLの主要な設定ファイルであるpostgresql.confでは5432番ポートに関連する設定を行うことができます。このファイルは通常、PostgreSQLのデータディレクトリ内に存在します。

以下はpostgresql.confファイルでポート番号を設定する例です。

port = 5432

上記の例ではportパラメータに5432を指定することで、PostgreSQLサーバーが5432番ポートでリッスンするように設定しています。設定を変更した後はPostgreSQLサーバーを再起動する必要があります。

pg_hba.confファイルでの5432番ポートのアクセス制御

pg_hba.confファイルはPostgreSQLのホスト単位の認証設定を行うためのファイルです。このファイルを使用して、5432番ポートへのアクセス制御を行うことができます。

以下はpg_hba.confファイルで5432番ポートへのアクセスを制御する例です。

# TYPE  DATABASE        USER            ADDRESS                 METHOD
host    all             all             192.168.0.0/24          md5
host    all             all             10.0.0.0/8              md5

上記の例では192.168.0.0/24と10.0.0.0/8のIPアドレス範囲からの接続に対して、全てのデータベースとユーザーに対してMD5認証を要求しています。これにより、指定したIPアドレス範囲からのみ5432番ポートへのアクセスが許可されます。