continue文とは?意味をわかりやすく簡単に解説

text: XEXEQ編集部


continue文とは

continue文はプログラミング言語におけるループ制御文の一つです。continue文が実行されると、現在のループの残りの処理をスキップし、次の反復へ制御を移します。

ループ内で特定の条件を満たす場合に、それ以降の処理を行わずに次のループに進みたい場合に使用されます。これにより、ループ内の不要な処理を省略し、効率的なコードを書くことができます。

continue文はforループやwhileループなどの反復処理において使用可能です。continue文が実行されると、ループ内のcontinue文以降の処理は実行されず、ループの次の反復が開始されます。

ただし、continue文の使用には注意が必要です。continue文を多用すると、コードの可読性が低下する可能性があります。適切な場所で使用することが重要です。

また、continue文はループ内でのみ使用可能であり、ループの外で使用するとコンパイルエラーが発生します。ループ構造を理解した上で、適切に使用する必要があります。

continue文の使用場面

「continue文の使用場面」に関して、以下3つを簡単に解説していきます。

  • 特定の条件を満たす場合の処理スキップ
  • 無限ループからの脱出
  • ネストされたループでの制御

特定の条件を満たす場合の処理スキップ

continue文は特定の条件を満たす場合に、ループ内の残りの処理をスキップするために使用されます。例えば、配列の要素を処理する際に、負の値をスキップしたい場合などに活用できます。

以下は配列内の正の値のみを合計するコードの例です。負の値はcontinue文でスキップされ、合計には含まれません。

int[] numbers = {1, -2, 3, -4, 5};
int sum = 0;

for (int i = 0; i < numbers.length; i++) {
    if (numbers[i] < 0) {
        continue;
    }
    sum += numbers[i];
}

無限ループからの脱出

continue文は無限ループから脱出するために使用される場合があります。特定の条件を満たした場合に、ループの先頭に戻ることで、無限ループを制御できます。

以下はユーザーが負の値を入力するまで、正の値の合計を計算し続けるコードの例です。負の値が入力されると、continue文によりループの先頭に戻ります。

int sum = 0;

while (true) {
    int input = getInputFromUser();
    if (input < 0) {
        continue;
    }
    sum += input;
}

ネストされたループでの制御

continue文はネストされたループ内で使用される場合があります。内側のループでcontinue文が実行されると、内側のループの残りの処理がスキップされ、外側のループの次の反復に進みます。

以下は二次元配列内の正の値のみを合計するコードの例です。内側のループでcontinue文が使用され、負の値がスキップされています。

int[][] matrix = {{1, -2, 3}, {-4, 5, -6}, {7, 8, 9}};
int sum = 0;

for (int i = 0; i < matrix.length; i++) {
    for (int j = 0; j < matrix[i].length; j++) {
        if (matrix[i][j] < 0) {
            continue;
        }
        sum += matrix[i][j];
    }
}

continue文とbreak文の違い

「continue文とbreak文の違い」に関して、以下3つを簡単に解説していきます。

  • ループ内の制御の違い
  • ループ処理の継続性
  • 使用場面の違い

ループ内の制御の違い

continue文とbreak文はどちらもループ内で使用される制御文ですが、その動作は異なります。continue文は現在の反復の残りの処理をスキップし、ループの次の反復へ進みます。

一方、break文は現在のループを完全に終了し、ループの外側の処理へ制御を移します。つまり、continue文はループの一部をスキップするのに対し、break文はループ全体を終了させる点が異なります。

ループ処理の継続性

continue文は現在の反復の残りの処理をスキップしますが、ループ自体は継続されます。次の反復が開始され、ループの条件が満たされる限り処理が続行されます。

対照的に、break文はループを完全に終了させるため、ループ処理はそこで中断されます。ループの条件が満たされていたとしても、break文が実行された時点でループから脱出します。

使用場面の違い

continue文は特定の条件を満たす場合にループ内の一部の処理をスキップしたい場合に使用されます。例えば、配列の中から特定の条件を満たす要素のみを処理したい場合などに適しています。

一方、break文は特定の条件を満たした時点でループを完全に終了させたい場合に使用されます。例えば、探索処理で目的の要素が見つかった時点でループを終了させたい場合などに適しています。

continue文の注意点

「continue文の注意点」に関して、以下3つを簡単に解説していきます。

  • 可読性の低下
  • ループ条件との整合性
  • デバッグの難易度

可読性の低下

continue文を多用すると、コードの可読性が低下する可能性があります。continue文が頻繁に使用されると、ループ内の処理の流れが分かりにくくなり、コードの理解が難しくなります。

continue文を使用する場合はその必要性を十分に検討し、可読性を維持するために適切な場所で使用することが重要です。continue文の使用が不可欠な場合はコメントを付けるなどして意図を明確にすることが望ましいでしょう。

ループ条件との整合性

continue文を使用する際はループの条件との整合性に注意が必要です。continue文によってスキップされた処理が、ループの条件に影響を与える場合があります。

例えば、ループ内でカウンター変数を更新している場合、continue文によってその更新処理がスキップされると、ループの反復回数が予期しない結果になる可能性があります。continue文を使用する際はループの条件と整合性が取れていることを確認することが大切です。

デバッグの難易度

continue文を使用したコードはデバッグが難しくなる場合があります。continue文によって処理がスキップされるため、デバッガでステップ実行する際に、期待した動作と異なる動作をすることがあります。

また、continue文が複雑なループ構造の中で使用されている場合、デバッグ時にコードの流れを追うことが困難になります。continue文を使用する際はデバッグの容易性も考慮し、必要最小限の使用にとどめることが推奨されます。

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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