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EmEditor最新版にAI機能が統合、チャットやプロンプト定義で利便性向上、正規表現でのファイル検索も

text: XEXEQ編集部


EmEditor v24.3.0リリースに関する記事の要約

  • AIとチャットするためのカスタムバーが導入され、OpenAIとやり取り可能に
  • よく使うプロンプトをあらかじめ定義でき、ツールバーからも選択可能
  • ファイル検索でファイル名を正規表現で指定できるようになった
  • 製品登録にオフラインライセンスファイルを利用する方法が追加された

EmEditorにAI機能が統合、チャットや定義済みプロンプトで利便性向上

EmEditor v24.3.0では、OpenAI APIを利用したAI機能がEmEditor本体に統合された。新たに追加された[AIとチャット]バーを使うことで、EmEditorから直接AIとやり取りできるように。プロンプトを入力してEnterキーを押せば、AIからの回答が得られる仕組みだ。[1]

また、よく使うプロンプトをあらかじめ[カスタマイズ]ダイアログの[AIプロンプト]で定義しておくことができる。定義したプロンプトは、既定で[ツール]メニューの[AI]サブメニューやAIツールバーから選択して利用可能だ。

プロンプトには現在の文書や選択テキストを含めることができ、例えば「$(SelOrDoc)」とすることで選択テキストまたは文書全体を翻訳するようなプロンプトを作成できる。こうした機能によって、EmEditorにおけるテキスト編集や処理の利便性が大きく向上したと言えるだろう。

ファイル検索の正規表現指定、製品登録のオフラインライセンスなど改善多数

[ファイルから検索]ダイアログでは、ファイル名をワイルドカードだけでなく正規表現でも指定できるようになった。例えば「Data[0-9]{1,3}.txt」と指定することで、Data0.txtからData999.txtまでのファイルのみを検索対象にできる。

製品登録についてはインターネット接続が利用できない環境向けに、オフラインライセンスファイルによる登録方法が追加された。これまでは常にオンラインでの製品登録が必要だったが、オフラインでも登録できるようになったことで、より幅広い環境で利用しやすくなった。

そのほかにも、細かな改善が多数行われている。例えばAIとのやり取りをチャットバーに保存する設定や共通のシステムロールメッセージをAIプロンプトに設定する機能なども追加された。着実な改良が続けられ、より使いやすく高機能なテキストエディタへと進化を遂げている。

EmEditor v24.3.0に関する考察

EmEditorにAI機能が統合されたことで、自然言語処理を活用したテキスト編集がより身近になった。一方でAIによる出力をそのまま鵜呑みにするのではなく、人間の目で確認・修正する作業は欠かせない。AI支援とユーザーの判断力をバランス良く組み合わせていくことが重要だ。

プライバシーとセキュリティにも気を配る必要がある。オンデバイスでのスナップショット保存や暗号化、認証といった対策は評価できるが、ツールを提供する側とユーザーの双方が適切に設定・運用していく必要がある。セキュリティホールが生まれないよう、継続的な配慮が求められる。

今後はより高度な自然言語処理機能の実装や他のアプリケーションとの連携強化などにも期待したい。テキストデータを起点としたワークフローの効率化や自動化が進めば、ユーザーの生産性はさらに向上するだろう。同時に品質の担保やユーザビリティにも十分な注意を払ってもらいたい。

参考サイト

  1. ^ EmEditor. 「EmEditor v24.3.0 を公開 – AIとチャット、AIプロンプト、AIツール バー、ファイルから検索でファイルの種類に正規表現 – EmEditor (テキストエディタ)」. https://jp.emeditor.com/emeditor-core/emeditor-v24-3-0-%e3%82%92%e5%85%ac%e9%96%8b-ai%e3%81%a8%e3%83%81%e3%83%a3%e3%83%83%e3%83%88%e3%80%81ai%e3%83%97%e3%83%ad%e3%83%b3%e3%83%97%e3%83%88%e3%80%81ai%e3%83%84%e3%83%bc%e3%83%ab-%e3%83%90/, (参照 24-06-15).

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