Git Fetchとは？意味をわかりやすく簡単に解説

text: XEXEQ編集部

Git Fetchとは

Git Fetchはリモートリポジトリから最新の変更履歴を取得するためのGitコマンドです。Fetchを実行すると、ローカルリポジトリのリモート追跡ブランチが更新されます。

ただし、Fetchではローカルリポジトリのワークツリーやインデックスは更新されません。つまり、Fetchで取得した変更履歴はローカルリポジトリのブランチにマージされるまでは反映されないのです。

Fetchを使用することで、リモートリポジトリでどのような変更が加えられたかを確認できます。これにより、他の開発者が行った変更内容を把握し、自分のローカルリポジトリとの差分を確認することが可能となります。

また、Fetchは安全なコマンドであり、ローカルリポジトリの状態を変更することなく、リモートリポジトリの最新の状態を確認できます。これにより、他の開発者の変更内容を取り込む前に、その内容を確認し、問題がないかどうかを判断できるのです。

FetchはGitを使用する上で非常に重要なコマンドの1つです。リモートリポジトリとの同期を取る際に欠かせない操作であり、チーム開発においては特に重要な役割を果たします。

Git Fetchとリモートリポジトリの関係性

「Git Fetchとリモートリポジトリの関係性」に関して、以下3つを簡単に解説していきます。

Git Fetchがリモートリポジトリから変更履歴を取得する仕組み
Git Fetchとリモートブランチの関係性
Git Fetchを使用してリモートリポジトリの変更を確認する方法

Git Fetchがリモートリポジトリから変更履歴を取得する仕組み

Git Fetchはリモートリポジトリから変更履歴を取得する際に、リモートリポジトリのブランチとローカルリポジトリのリモート追跡ブランチを比較します。そして、リモートリポジトリのブランチが持つコミットのうち、ローカルリポジトリのリモート追跡ブランチが持っていないコミットを取得するのです。

つまり、Fetchは差分のみを取得する仕組みになっています。これにより、ネットワーク帯域を効率的に使用しながら、リモートリポジトリの最新の状態をローカルリポジトリに反映できます。

ただし、Fetchで取得したコミットはリモート追跡ブランチに反映されるだけであり、ローカルリポジトリのワークツリーやインデックスには反映されません。取得したコミットをローカルリポジトリのブランチに反映するにはマージやリベースなどの追加の操作が必要となります。

Git Fetchとリモートブランチの関係性

Git Fetchはリモートリポジトリのブランチとローカルリポジトリのリモート追跡ブランチを同期させるための操作です。リモート追跡ブランチはリモートリポジトリのブランチに対応するローカルリポジトリ上のブランチであり、リモートブランチの状態を追跡します。

Fetchを実行すると、リモートリポジトリのブランチの最新の状態がリモート追跡ブランチに反映されます。これにより、ローカルリポジトリ上でリモートブランチの最新の状態を確認できるようになります。

ただし、Fetchではリモート追跡ブランチの更新のみが行われ、ローカルリポジトリのブランチには直接影響を与えません。リモート追跡ブランチの変更をローカルブランチに反映させるにはマージやリベースなどの操作が必要です。

Git Fetchを使用してリモートリポジトリの変更を確認する方法

Git Fetchを使用することで、リモートリポジトリの最新の変更を確認できます。Fetchを実行すると、リモートリポジトリのブランチの最新の状態がローカルリポジトリのリモート追跡ブランチに反映されます。

Fetchの実行後、git logコマンドを使用して、リモート追跡ブランチのログを確認できます。これにより、リモートリポジトリでどのような変更が加えられたかを確認できます。

git log origin/main

上記のコマンドを実行すると、origin/mainブランチ(リモートリポジトリのmainブランチに対応するリモート追跡ブランチ)のログが表示されます。これにより、リモートリポジトリでどのような変更が加えられたかを確認できます。

Git Fetchとローカルリポジトリの関係性

「Git Fetchとローカルリポジトリの関係性」に関して、以下3つを簡単に解説していきます。

Git Fetchがローカルリポジトリに与える影響
Git Fetchで取得した変更をローカルリポジトリに反映する方法
Git Fetchとローカルブランチの関係性

Git Fetchがローカルリポジトリに与える影響

Git Fetchはリモートリポジトリから変更履歴を取得し、ローカルリポジトリのリモート追跡ブランチを更新します。ただし、Fetchはローカルリポジトリのワークツリーやインデックスには直接影響を与えません。

つまり、Fetchを実行してもローカルリポジトリの現在の状態は変更されず、ワークツリー上のファイルの内容は変更されません。Fetchはリモートリポジトリの変更履歴をローカルリポジトリに取り込むだけであり、その変更をワークツリーに反映するには追加の操作が必要です。

ただし、Fetchを実行することで、ローカルリポジトリのリモート追跡ブランチが更新されます。これにより、リモートリポジトリの最新の状態をローカルリポジトリ上で確認できるようになります。

Git Fetchで取得した変更をローカルリポジトリに反映する方法

Git Fetchで取得した変更をローカルリポジトリに反映するにはマージやリベースなどの操作が必要です。Fetchはリモートリポジトリの変更履歴をローカルリポジトリのリモート追跡ブランチに取り込むだけであり、その変更をローカルブランチに反映するには追加の操作が必要となります。

例えば、git mergeコマンドを使用することで、リモート追跡ブランチの変更をローカルブランチにマージできます。これにより、リモートリポジトリの変更がローカルリポジトリのワークツリーに反映されます。

git fetch origin
git merge origin/main

上記のコマンドを実行すると、まずFetchでリモートリポジトリ(origin)の変更履歴を取得し、リモート追跡ブランチ(origin/main)を更新します。その後、git mergeコマンドを使用して、origin/mainブランチの変更をカレントブランチ(現在チェックアウトしているブランチ)にマージします。