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公開：2024-09-20

Liberawareが北九州市の企業変革・スタートアップ支援事業に採択、港湾桟橋点検のDX化を推進

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 北九州市の企業変革・スタートアップ支援事業に採択
• 港湾桟橋環境の点検手法開発を目指す
• 狭小空間点検ドローン「IBIS2」と多機能発射台を活用

Liberawareが北九州市のイノベーション支援プログラムに採択

株式会社Liberawareは、北九州市が推進する「企業変革・スタートアップ・グロースサポート事業」のイノベーション支援プログラム「行政課題解決」枠に採択された。このプログラムは、北九州市が設定した課題を解決するためのスタートアップによる実証実験及び研究開発の実施、並びに試作品・サービスの開発・改良に係る調査・検討・開発・検証・準備等に対する資金支援・伴走支援を行うものだ。^[1]

Liberawareは、本取り組みを通じて港湾桟橋環境における点検手法の開発を目指している。従来の点検方法では、潮流の影響や狭い空間などの制約により、十分な点検時間の確保が困難であった。そこで同社は、狭小空間点検ドローン「IBIS2」と新たに開発する多機能発射台を活用し、これらの課題を解決する持続可能な点検手法の確立を目指すのだ。

本プログラムの支援期間は最大2年間（令和6年・7年度）で、支援額は年間400万円を上限とし、最大800万円の支援を受けることができる。Liberawareは、この支援を活用して北九州市内におけるインフラ・プラント維持管理DXの実装を加速させ、同社のミッションである「誰もが安全な社会をつくる」ことの実現に向けて邁進していくとしている。

Liberawareの港湾桟橋点検手法開発まとめ

イノベーション支援プログラムの詳細はこちら

多機能発射台について

多機能発射台とは、Liberawareが港湾桟橋環境での点検を効率化するために新たに開発する装置のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 温風ヒーター機能を搭載し、湿気対策が可能
• 無線送受信装置を内蔵し、遠隔操作をサポート
• 狭小空間点検ドローン「IBIS2」の離陸・着陸を補助

この多機能発射台は、従来の点検方法では対応が困難だった潮流の速い場所や狭い空間での点検作業を可能にする。温風ヒーター機能により湿気対策を行い、無線送受信装置によって遠隔からの操作を実現することで、作業者の安全性を確保しつつ効率的な点検作業を行うことができるのだ。これにより、インフラ維持管理の効率化とコスト削減に大きく貢献することが期待される。

北九州市の港湾桟橋点検DXに関する考察

北九州市がLiberawareの港湾桟橋点検手法開発を支援することは、インフラ維持管理の効率化とコスト削減という観点から非常に意義深い。特に、潮流の影響や狭小空間という特殊な環境下での点検を可能にする技術の開発は、他の自治体や港湾施設にも応用できる可能性が高く、日本全体のインフラ維持管理の質の向上につながる可能性があるだろう。

一方で、新技術の導入に伴う課題も考えられる。例えば、ドローンや多機能発射台の操作に関する専門知識や技術の習得が必要となり、従来の点検作業者の再教育やトレーニングが求められるかもしれない。また、機器の導入や維持にかかるコストも無視できず、長期的な費用対効果の検証が必要になるだろう。

今後は、この技術をさらに発展させ、AIによる画像解析や自動点検機能の追加など、より高度な自動化を目指すことが期待される。また、得られたデータを活用したプレディクティブメンテナンスの実現や、他のインフラ施設への応用など、技術の横展開も視野に入れるべきだ。Liberawareには、この取り組みを通じて得られた知見を積極的に共有し、日本全体のインフラ維持管理DXの推進に貢献してほしい。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「湾岸数国内トップクラスの北九州市にて令和６年度企業変革・スタートアップ・グロースサポート事業に採択 港湾桟橋環境における点検手法を開発 | 株式会社Liberawareのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000072.000031759.html, (参照 24-09-20).

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