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パソコン(PC)のDドライブとは?Cドライブとの違いなど意味をわかりやすく簡単に解説

text: XEXEQ編集部


パソコン(PC)のDドライブとは

Dドライブとは、WindowsパソコンにおけるCドライブ以外のドライブです。Dドライブは内蔵ハードディスクやSSDの一部を論理的に分割して作成されることが多い傾向にあります。

一般的にCドライブはシステムドライブとして使用され、OSやアプリケーションがインストールされます。一方、Dドライブはユーザーのファイルやデータを保存するために使用されるのが一般的です。

Dドライブを使用することでCドライブの容量不足を防ぎ、システムの安定性を維持することができます。また、Dドライブに重要なデータを保存しておけば、Cドライブの再インストールが必要な場合でもデータを失うことなく復元できるでしょう。

ただし、Dドライブの割り当ては必須ではありませんので、パソコンの用途や必要に応じてDドライブを作成するかどうかを判断すると良いでしょう。

CドライブとDドライブの違い

CドライブとDドライブは、Windowsコンピューターにおける主要なストレージ区分であり、主に以下のような違いが存在します。

特徴 Cドライブ Dドライブ
一般的な呼び方 システムドライブ データドライブ
主な用途 OSとプログラムのインストール ユーザーデータの保存
含まれるもの Windows OS、多くのアプリケーション 文書、写真、音楽など
システムへの影響 コンピューターの起動に不可欠 システムの動作に直接影響を与えない
使用の自由度 システムファイルがあるため注意が必要 比較的自由に使用可能
物理的特徴 通常、主要なハードディスク 多くの場合、別の物理ディスク
データ保護の役割 - システムクラッシュ時のデータ保護に有効

CドライブとDドライブを分けることで、システムファイルとユーザーデータを分離し、管理やバックアップが容易になります。重要なファイル等を扱う場合は、Dドライブを作成しておいた方が良いかもしれません。

WindowsのDドライブを作成する方法

コンピューターの構成や使用しているOSによって異なりますが、一般的にDドライブを作成するには既存のハードディスクをパーティション分割する、または新しいハードディスクを追加する必要があります。

既存のハードディスクをパーティション分割する場合、Windowsの「ディスクの管理」ツールを使用します。このツールを使用することによって、既存のドライブの未使用領域を新しいパーティションとして割り当てることができます。ただし、既存のデータを失う危険性があるため、重要なデータのバックアップを取ることが非常に重要です。

新しいハードディスクを追加する場合、まずコンピューターにハードディスクを取り付けます、その後、Windowsの「ディスクの管理」ツールを使用して、新しいディスクを初期化しパーティションを作成してフォーマットすることにより、新しいドライブとしてDドライブが追加されます。

いずれの方法でも、作成したDドライブにドライブ文字を割り当てる必要があり、これも「ディスクの管理」ツールで行うことができます。作業完了後、新しく作成されたDドライブがエクスプローラーに表示され、使用可能になります。

Dドライブの作成はコンピューターの構成を変更する重要な操作なので、作業を行う前に必ず重要なデータのバックアップを取ってください。また、不安がある場合は、専門家に相談することをお勧めします。

DドライブはSSDとHDDのどちらが良いのか

SSDとHDDのメリットを簡単にまとめたので、まずは以下をご覧ください。

SSD HDD
メリット
  • 高速な読み書き速度
  • 静音性
  • 低消費電力
  • 耐衝撃性が高い
  • 大容量モデルでも比較的安価
  • データの長期保存に適している
デメリット
  • 容量あたりの価格が高い
  • 大容量モデルは高価
  • 読み書き速度がSSDより遅い
  • 稼働音がある
  • 消費電力が大きい
  • 衝撃に弱い

上記の内容を踏まえ、頻繁にアクセスするデータや起動速度を重視する場合はSSDが適しています。一方、大容量のデータ保存や予算を抑えたい場合はHDDが良いでしょう。

Dドライブの容量の目安

「Dドライブの容量の目安」に関して、以下3つを簡単に解説していきます。

  • 容量は用途に応じて決める
  • 容量は後から変更可能
  • 容量は大きめに設定するのが無難

Dドライブの容量は用途に応じて決める

Dドライブの容量は、用途によって決めるのが最適です。例えば、大容量のファイルを頻繁に保存する場合は、容量を大きめに設定する必要があるでしょう。

一方、単にシステムドライブの容量不足を補うためだけにDドライブを作成する場合は、少し余裕を持たせた程度の容量で十分かもしれません。用途に応じて適切な容量を見積もることが重要です。

また、将来的な使用量の増加も考慮に入れて、ある程度の余裕を持たせておくことをおすすめします。ストレージ容量が不足すると、パソコンの動作が遅くなったりファイルの保存ができなくなったりする可能性があるからです。

Dドライブの容量は後から変更可能

Dドライブの容量は後から変更することが可能です。ディスクの管理ツールを使用して、ドライブの容量を増減させることができます。

ただし、容量を減らす場合は十分な注意が必要です。減らしたい容量以上にデータが保存されていると容量の変更ができなくなってしまうので、容量を減らす前に不要なファイルを削除するなどの対策が必要です。

逆に容量を増やす場合は、未割り当ての領域が十分にある必要があります。未割り当ての領域がない場合は、新たにハードディスクやSSDを追加するなどの方法を検討する必要があります。

Dドライブの容量は大きめに設定するのが無難

特に用途が決まっていない場合、Dドライブの容量は大きめに設定しておくのが無難です。容量が大きいほど、将来的な使用量の増加に対応しやすくなるでしょう。

ただし、容量を大きくしすぎる、無駄になる可能性もあるため、OSやアプリケーションのインストールに必要な容量を確保しつつ、適度な容量を割り当てるのが賢明だと言えます。

また、複数のドライブを作成することで、用途に応じてデータを分散させることもできます。例えば、写真や動画など大容量のファイルは別のドライブに保存するなどの工夫が考えられるでしょう。

Dドライブのメリットとデメリット

「Dドライブのメリット」に関して、以下2つを簡単に解説していきます。

  • Dドライブのメリット:データの整理と管理が容易
  • Dドライブのメリット:システムドライブの負担軽減

データの整理と管理が容易

Dドライブを使用することで、データの整理と管理が容易になります。ユーザーデータをDドライブに保存し、システムファイルをCドライブに保存することで、ファイルの種類ごとに分けた管理が可能です。

用途によって分類することによって、必要なファイルを見つけやすくなり効率的な作業が可能になります。また、バックアップや移行の際にもシステムファイルとユーザーデータを分けて扱うことができ、作業がシンプルになるでしょう。

さらに、Dドライブを複数作成することで、用途に応じてデータを分類することもできます。例えば、仕事用とプライベート用のドライブを分けるなどの方法が考えられます。

システムドライブの負担軽減

Dドライブを使用することで、システムドライブ(Cドライブ)の負担を軽減できます。大容量のファイルや頻繁にアクセスするファイルをDドライブに保存することで、Cドライブの容量不足やパフォーマンスの低下を防ぐことができるでしょう。

特にCドライブの容量が少ない場合、アプリケーションのインストールやシステムの更新に支障をきたす可能性があります。Dドライブを使用することで、Cドライブの容量を確保しシステムの安定性を維持することができます。

また、Cドライブのデフラグ(断片化解消)やディスククリーンアップなどのメンテナンスも、Dドライブを使用することで効率化できます。Cドライブの容量が少ないと、これらの作業に時間がかかってしまうことがあるため注意が必要です。

Dドライブのデメリット

Dドライブを作成するためにハードディスクをパーティション分割することで、ディスクアクセスの性能が低下する可能性があります。特に物理的に連続していない領域にパーティションを作成した場合、シークタイムが長くなり読み書きの速度が低下するかもしれません。

また、パーティションを細かく分割しすぎると、ファイルシステムのオーバーヘッドが増加しストレージ容量が無駄になる可能性もあります。パーティションの分割は、必要最小限にとどめることが望ましいと言えます。

ただし、SSDを使用している場合、パーティション分割による性能低下の影響は限定的です。SSDはランダムアクセスに強く、シークタイムの影響を受けにくいため、パーティション分割による性能低下はあまり気にならないでしょう。

Dドライブのアクセス権限の設定方法

「Dドライブのアクセス権限の設定方法」に関して、以下3つを簡単に解説していきます。

  • アクセス権限の確認方法
  • クセス権限の変更方法
  • アクセス権限設定時の注意点

Dドライブのアクセス権限の確認方法

Dドライブのアクセス権限を確認するにはエクスプローラーでDドライブを右クリックし、「プロパティ」を選択します。「セキュリティ」タブを開くと、現在のアクセス権限が表示されます。

アクセス権限はユーザーやグループごとに設定されており、各ユーザーやグループに対して読み取りや書き込みなどの権限が与えられているかどうかを確認できます。

また、「詳細設定」ボタンをクリックすると、より詳細なアクセス権限の設定を確認できます。ここでは継承された権限や明示的に設定された権限を確認し、必要に応じて変更することができるでしょう。

Dドライブのアクセス権限の変更方法

Dドライブのアクセス権限を変更するには、「セキュリティ」タブの「編集」ボタンをクリックします。表示されたウィンドウで権限を変更したいユーザーやグループを選択し、「許可」または「拒否」の設定をしてください。

例えば、特定のユーザーに対してDドライブへの書き込み権限を与えたい場合は、そのユーザーを選択し「書き込み」の「許可」にチェックを入れます。逆に、読み取り権限のみを与えたい場合は、「変更」と「書き込み」の「拒否」にチェックを入れる必要があります。

また、「詳細設定」ウィンドウでは、より細かなアクセス権限の設定が可能です。例えば、特定のファイルやフォルダに対して、継承された権限を上書きするなどの設定が可能です。

Dドライブのアクセス権限設定時の注意点

Dドライブのアクセス権限を設定する際は、いくつかの注意点があります。まず、アクセス権限を変更すると、予期しない動作が発生する可能性があるため、十分な注意が必要です。

特にシステムに関連するファイルやフォルダのアクセス権限を変更すると、システムが正常に動作しなくなる可能性があるため、アクセス権限の変更は必要最小限にとどめた方が良いでしょう。

また、アクセス権限の継承について理解しておく必要があります。フォルダに設定されたアクセス権限は、その中のファイルやサブフォルダに継承されるため、意図しない権限の付与や制限が発生する可能性があります。パソコン初心者の方には難しいかもしれませんが、継承の設定を適切に管理することが重要ということを理解しておきましょう。

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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