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公開：2024-09-20

OnwardがIP InfusionのOcNOS®を採用し高度なフルファイバーネットワークの拡張を実現、ネットワークの性能と容量を全面的にアップグレード

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• OnwardがIP InfusionのOcNOS®を採用
• ネットワークの性能と容量を全面アップグレード
• UfiSpaceのハードウェアと組み合わせて導入

OnwardによるIP InfusionのOcNOS®採用で高度なフルファイバーネットワークを拡張

IP Infusionは、フルファイバーネットワークサービス・プロバイダーのOnwardが、拡大し続ける顧客基盤へのサービス提供のためのネットワークプラットフォームにIP Infusionを採用したことを2024年9月18日に発表した。Onwardは既存のレガシーなネットワーク機器の性能を上回るペースで成長を遂げており、これに伴いネットワークサービス品質の安定性にリスクが生じていた。^[1]

この課題に対応するため、OnwardはIP Infusionのネットワークソフトウェア・パッケージ「OcNOS-SP-MPLS」を導入した。同時にUfiSpaceのオープン・アグリゲーション・ルーター「S9600-32X」と、ディスアグリゲーション型セルサイトゲートウェイ・ルーター「S9502-12SM」も採用している。これらの組み合わせにより、Onwardは100Gbpsコアおよびアグリゲーション向けのハードウェアプラットフォームを実現した。

OcNOSの相互運用性により、アップグレードは既存ネットワークとシームレスに行われ、新機能のための先進のプラットフォームが提供された。さらにOcNOSは、ネットワークエッジでのキャリアグレードNAT（CGNAT）をサポートしており、OnwardがnetElastic製品との統合を可能にした。これにより、Onwardは事業の成長に合わせて柔軟にネットワークを拡張できる環境を整えた。

IP InfusionのOcNOS®の主な特徴

ディスアグリゲーションについて

ディスアグリゲーションとは、ネットワーク機器のハードウェアとソフトウェアの機能を分離することを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• ハードウェアとソフトウェアの独立した選択が可能
• 柔軟なネットワーク構築とスケーラビリティの向上
• ベンダーロックインの回避とコスト削減

IP InfusionのOcNOSは、このディスアグリゲーションの概念を実現するネットワークオペレーティングシステムである。Onwardのケースでは、UfiSpaceのハードウェアとOcNOSソフトウェアを組み合わせることで、既存のレガシーネットワークからの円滑な移行と、将来的な拡張性を確保している。これにより、Onwardは急速な事業成長に対応できるネットワーク基盤を構築した。

IP InfusionのOcNOS®採用に関する考察

IP InfusionのOcNOS®採用は、Onwardのネットワーク課題を効果的に解決する一方で、今後の技術進化への対応という新たな課題をもたらす可能性がある。特に5Gや6Gなどの次世代通信技術の普及に伴い、さらなる高速化や低遅延化の要求が高まる中、OcNOS®自体の継続的なアップデートや新機能の追加が不可欠となるだろう。また、セキュリティ面での脅威も増大することが予想されるため、常に最新の脆弱性対策を施す必要がある。

これらの課題に対する解決策として、IP InfusionとOnwardの緊密な連携によるカスタマイズ開発や、オープンソースコミュニティとの協力による機能拡張が考えられる。さらに、AI技術を活用したネットワーク自動最適化機能の実装や、量子暗号技術の導入によるセキュリティ強化など、革新的な機能の追加も期待されている。これらの取り組みにより、Onwardのネットワークインフラストラクチャはさらなる進化を遂げる可能性がある。

今後、IP InfusionのOcNOS®がより多くのサービスプロバイダーに採用されることで、オープンネットワークの普及が加速すると予想される。これにより、ネットワーク機器市場全体が変革され、より柔軟で効率的なネットワークインフラの構築が可能になるだろう。OnwardのケースがIHV（Integrated Hardware Vendor）の統合環境から、オープンで柔軟なネットワーク環境への移行の成功事例となり、業界全体に大きな影響を与えることが期待される。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「米国のOnwardが、高度なフルファイバーネットワークの拡張にIP Infusionの「OcNOS®」を採用 | 株式会社　ACCESSのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000467.000011476.html, (参照 24-09-20).

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