Bundle by freeeが「SaaS利用実態調査レポート」公開、企業のSaaS活用が加速

text: XEXEQ編集部

PR TIMES より

記事の要約
SaaS利用企業の増加とSaaS管理の重要性
SaaSとは
SaaS利用増加に関する考察
参考サイト

記事の要約

Bundle by freeeが「情シスのSaaS利用実態調査レポート」を公開
有償SaaS利用企業は66%、2年前比80%以上増加
SaaS管理システム導入企業の79%が効果実感

SaaS利用企業の増加とSaaS管理の重要性

Bundle by freeeが公開した「情シスのSaaS利用実態調査レポート」によると、有償のSaaSを利用している企業が66%に達し、SaaSの社会浸透が顕著になっている。この数値は2年前と比較して80%以上の増加を示しており、企業のデジタル化やリモートワークの普及に伴うSaaS採用の加速が背景にあると考えられる。^[1]

調査結果から、SaaSを利用する企業の54%がSaaS管理システムを導入していることが明らかになった。さらに注目すべき点として、SaaS管理システムを導入した企業の79%が効果を実感していることが挙げられる。このことから、SaaS利用の増加に伴い、効率的な管理手法の重要性が高まっていることが窺える。

一方で、情報システム部門では新たにSaaS関連業務が発生していることも報告されている。従来のヘルプデスク業務や社内IT機器の管理に加え、SaaSの導入・運用・管理が新たな業務として加わっており、情報システム部門の役割が拡大していることが明らかになった。この傾向は、企業のIT環境の複雑化とSaaS活用の深化を反映しているといえるだろう。

	SaaS利用状況	SaaS管理システム導入状況	効果実感
調査結果	66%の企業が利用	54%の企業が導入	79%の企業が効果実感

SaaSとは

SaaSとは、Software as a Serviceの略称で、クラウド上で提供されるソフトウェアサービスのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

インターネット経由でアクセス可能
初期導入コストが低く、利用料金制
提供元がメンテナンスを行うため運用負荷が軽減
常に最新版を利用可能
柔軟なスケーリングが可能

SaaSの利用により、企業は自社でサーバーやソフトウェアを管理する必要がなくなり、ITリソースの効率的な活用が可能となる。また、リモートワークの増加に伴い、場所を選ばずに業務遂行が可能なSaaSの需要が高まっている。一方で、多数のSaaSを利用することによる管理の複雑化や、セキュリティリスクの増大といった課題も顕在化しつつある。

SaaS利用増加に関する考察

SaaS利用の急速な増加は、企業のデジタルトランスフォーメーション（DX）が加速していることを示唆している。今後、AIやIoTなどの先端技術とSaaSの融合が進み、より高度な業務効率化や意思決定支援が実現される可能性がある。一方で、データセキュリティやプライバシー保護の重要性が増し、より厳格な管理体制の構築が求められるだろう。

SaaS管理システムの需要増加に伴い、より高度な機能を持つ管理ツールの開発競争が激化すると予想される。特に、AIを活用した異常検知や最適化提案、複数SaaS間のデータ連携などの機能が重要になるだろう。また、SaaS利用の増加により、情報システム部門の役割が従来のIT管理からビジネス戦略のパートナーへと進化することが期待される。

SaaS利用の拡大は、中小企業にとって特に大きな恩恵をもたらす可能性がある。従来は高額な初期投資が必要だった高度なITシステムを、低コストで利用できるようになるためだ。一方で、ITリテラシーの低い企業や従業員にとっては、急速なSaaS化による業務変革についていけないリスクも存在する。企業は従業員教育と並行してSaaS導入を進めることが重要となるだろう。