熊本県山鹿市が不要品リユース事業で「おいくら」と連携開始、廃棄物削減と循環型社会の形成を目指す取り組み

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

山鹿市とマーケットエンタープライズが連携開始
不要品リユース事業で「おいくら」を活用
廃棄物削減と循環型社会の形成を目指す

熊本県山鹿市が不要品リユース事業で「おいくら」と連携開始

熊本県山鹿市とマーケットエンタープライズは、2024年9月24日より地域社会における課題解決を目的としたリユース事業に関する協定を締結し、熊本県初となる連携をスタートした。マーケットエンタープライズが運営するリユースプラットフォーム「おいくら」を用いて、不要品を捨てずに再利用する仕組みを構築し、山鹿市の廃棄物削減と循環型社会の形成を目指している。^[1]

山鹿市では、これまで廃棄物削減や市民にかかる負担が少ない不要品処分方法の模索といった課題を抱えていた。「おいくら」の導入により、希望すれば自宅の中まで訪問し、運び出しまで対応する出張買取が可能になり、大型品や重量のあるものでも売却が容易にできるようになる。また、市では回収を行なっていない家電リサイクル法対象製品も、まだ使えるものであれば買取できる可能性がある。

9月24日13時頃に山鹿市ホームページ内へ「おいくら」の情報が掲載され、直接不要品の一括査定申し込みが可能になる。この官民一体の取組によって、循環型社会の形成に向けた社会的側面・経済的側面の双方の課題解決を目指している。市民のサービス利用はもちろん、市の費用負担もない点が特徴だ。

山鹿市と「おいくら」の連携内容まとめ

	連携内容	期待される効果
不要品リユース	「おいくら」を活用した再利用システム構築	廃棄物削減、循環型社会の形成
出張買取サービス	自宅訪問での不要品買取・運び出し	高齢者など市民の負担軽減
家電リサイクル法対象製品	使用可能な製品の買取	リユース促進、廃棄物削減
費用負担	市民・市ともに費用負担なし	経済的負担なく利用可能

山鹿市の「おいくら」情報ページはこちら

リユースプラットフォーム「おいくら」について

「おいくら」とは、マーケットエンタープライズが展開するリユースプラットフォームのことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

不要品の一括査定依頼が可能
全国の加盟リサイクルショップに査定依頼
買取価格の比較が容易

「おいくら」は、一度の依頼だけで不要品の買取価格をまとめて比較し、売却できる手軽さが特徴だ。これまでおよそ120万人（2024年1月末日時点）の利用があり、簡便な不要品処分方法として多くの人々に活用されている。山鹿市との連携により、自治体レベルでのリユース促進と廃棄物削減に貢献することが期待されている。

山鹿市の不要品リユース事業に関する考察

山鹿市と「おいくら」の連携は、地方自治体における廃棄物削減と循環型社会形成の新たなモデルケースとなる可能性がある。特に高齢化が進む地方都市において、不要品の処分に関する市民の負担を軽減しつつ、リユースを促進する取り組みは画期的だ。一方で、このシステムが効果的に機能するためには、市民への周知と理解促進が不可欠となるだろう。

今後の課題としては、買取対象外となる不要品の処理方法や、リユース品の品質管理などが挙げられる。これらの問題に対しては、市とマーケットエンタープライズが連携して、きめ細かなサポート体制を構築することが解決策となり得る。また、リユース品の地域内での再流通を促進するような仕組みづくりも、より効果的な循環型社会の実現につながるのではないだろうか。

将来的には、このような取り組みが他の自治体にも波及し、全国的なリユースネットワークが構築されることが期待される。さらに、AIやIoT技術を活用した不要品の自動評価システムや、ブロックチェーンによる取引の透明性確保など、テクノロジーの進化と連動したサービスの拡充も視野に入れるべきだ。山鹿市の先進的な取り組みが、持続可能な社会の実現に向けた大きな一歩となることを期待したい。