ビジネススキル

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公開：2024-09-29

日立コンサルティングのDEIゲームが日立製作所新入社員研修で活用、約400名がアンコンシャス・バイアスへの理解を深める

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 日立コンサルティングがDEIゲームを開発
• 日立製作所の新入社員約400名が研修で体験
• アンコンシャス・バイアスへの気づきを促進

日立コンサルティングのDEIゲームが日立製作所の新入社員研修に採用

株式会社日立コンサルティングは、独自に開発したカードゲーム型のダイバーシティ、エクイティ＆インクルージョン（DEI）教育コンテンツ「DEIゲーム」を、2024年5月に行われた株式会社日立製作所デジタルシステム＆サービスセクターの新入社員研修に提供した。約400名の新入社員が参加し、多様な価値観を尊重することの大切さを学ぶ機会となっている。^[1]

DEIゲームは、アンコンシャス・バイアスへの気づきに焦点を当てたカードゲーム型の教育コンテンツだ。コンサルティング業務で培ったファシリテーションノウハウを有したファシリテーターの進行のもと、参加者はジェンダーなどの多様なアイデンティティを持つ当事者の役や周囲の人物の役を担当し、実際の職場トラブル事例に基づいたシチュエーションについてディスカッションを行う。

研修では、新入社員たちが当事者やその周囲の人の気持ちを真剣に想像し、熱のこもった議論を交わした。参加した新入社員からは、自分とは異なる意見や考えたこともなかった気づきが得られたという感想が寄せられ、DEIの重要性や多様性への理解を深める効果的な機会となったことがうかがえる。

DEIゲームの特徴まとめ

アンコンシャス・バイアスについて

アンコンシャス・バイアスとは、人が無意識のうちに持っている思い込みや偏見のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 自覚することが難しい潜在的な偏見や固定観念
• 社会的背景や個人の経験によって形成される
• 意思決定や行動に無意識のうちに影響を与える

DEIゲームでは、参加者が様々な役割を演じることで、自身のアンコンシャス・バイアスに気づく機会を提供している。例えば、新入社員の感想にあるように、「上司」という設定に「男性」を想像したことが、まさにアンコンシャス・バイアスの一例であることを認識できる。このような気づきを通じて、職場でのコミュニケーションや意思決定の改善につながることが期待される。

日立製作所のDEI研修に関する考察

日立製作所がDEIゲームを新入社員研修に採用したことは、多様性を重視する企業文化の醸成に向けた積極的な取り組みとして評価できる。特に、ゲーム形式を通じて参加者の主体的な学びを促進し、アンコンシャス・バイアスへの気づきを深める点は効果的だ。一方で、一回の研修だけでは持続的な行動変容を促すには不十分である可能性もあるだろう。

今後の課題としては、この研修で得た気づきを実際の職場環境でどのように活かしていくかが重要になる。定期的なフォローアップ研修や、日常的なDEI推進活動との連携を通じて、継続的な意識向上と行動変容を促すことが求められるだろう。また、新入社員だけでなく、管理職や経営層も含めた全社的なDEI教育の展開も検討する必要がある。

将来的には、DEIゲームのデジタル化やオンライン版の開発など、より柔軟な学習機会の提供も期待される。さらに、DEIの観点から実際の業務プロセスや人事制度を見直し、組織全体でインクルーシブな環境を整備していくことが、真のダイバーシティ経営の実現につながるだろう。日立製作所のこの取り組みが、他企業にとってもDEI推進のモデルケースとなることを期待したい。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「日立コンサルティングが独自に開発した「DEIゲーム」を、日立製作所の新入社員研修に提供 | 株式会社日立コンサルティングのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000104416.html, (参照 24-09-29).

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