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【CVE-2024-45682】millbeckのproroute h685t-wにOS脆弱性、緊急の対応が必要に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • millbeckのproroute h685t-wにOS脆弱性
  • CVSS v3基本値9.8(緊急)の深刻度
  • 情報取得・改ざん・DoSの可能性あり

millbeckのproroute h685t-wファームウェアにOS脆弱性が発見

millbeckは、同社のproroute h685t-wファームウェアにOSコマンドインジェクションの脆弱性が存在することを公開した。この脆弱性はCVE-2024-45682として識別されており、CWEによる脆弱性タイプはコマンドインジェクション(CWE-77)およびOSコマンドインジェクション(CWE-78)に分類されている。NVDの評価によると、攻撃元区分はネットワークであり、攻撃条件の複雑さは低いとされている。[1]

この脆弱性の深刻度はCVSS v3による基本値で9.8(緊急)と評価されており、攻撃に必要な特権レベルは不要で、利用者の関与も不要とされている。影響の想定範囲に変更はないが、機密性、完全性、可用性のいずれへの影響も高いと判断されている。そのため、この脆弱性を悪用されると、情報を取得される、情報を改ざんされる、およびサービス運用妨害(DoS)状態にされる可能性が高いと考えられる。

millbeckは、この脆弱性の影響を受けるproroute h685t-wファームウェアのバージョンを3.2.334と特定している。ユーザーには参考情報を確認し、適切な対策を実施することが強く推奨されている。この脆弱性に関する詳細情報は、JVN(JVNVU#93369754)、National Vulnerability Database(NVD)、およびICS-CERT ADVISORY(ICSA-24-261-02)で公開されており、最新の情報を確認することが重要だ。

proroute h685t-w脆弱性の詳細

項目 詳細
影響を受ける製品 millbeck proroute h685t-w ファームウェア 3.2.334
脆弱性の種類 OSコマンドインジェクション
CVE識別子 CVE-2024-45682
CVSS v3基本値 9.8(緊急)
攻撃元区分 ネットワーク
攻撃条件の複雑さ
想定される影響 情報取得、情報改ざん、サービス運用妨害(DoS)

OSコマンドインジェクションについて

OSコマンドインジェクションとは、攻撃者が悪意のあるOSコマンドを脆弱なアプリケーションに挿入し、それを実行させる攻撃手法のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • ユーザー入力を適切にサニタイズしていないシステムが標的
  • システムコマンドを実行する権限を不正に取得可能
  • データの窃取、改ざん、システムの破壊などが可能

millbeckのproroute h685t-wファームウェアで発見された脆弱性は、このOSコマンドインジェクションの一種である。攻撃者がこの脆弱性を悪用すると、ネットワーク経由で特別に細工されたリクエストを送信し、デバイス上で任意のOSコマンドを実行できる可能性がある。その結果、機密情報の漏洩、データの改ざん、さらにはシステム全体の制御権限の奪取につながる危険性が非常に高い。

proroute h685t-wの脆弱性に関する考察

millbeckのproroute h685t-wファームウェアにOSコマンドインジェクションの脆弱性が発見されたことは、IoTデバイスのセキュリティ管理の重要性を再認識させる出来事だ。CVSSスコアが9.8と非常に高く評価されていることから、この脆弱性の深刻さが伺える。特に、攻撃に特別な権限や利用者の関与が不要であるという点は、攻撃のハードルを大きく下げてしまう危険性があるだろう。

今後、この脆弱性を悪用したサイバー攻撃が増加する可能性が高い。特に、パッチが適用されていない古いバージョンのファームウェアを使用し続けているデバイスが狙われる可能性が高く、大規模なボットネットの構築や、企業ネットワークへの侵入口として悪用されるリスクがある。そのため、ユーザーは速やかにファームウェアの更新を行い、最新のセキュリティパッチを適用することが極めて重要だ。

長期的な対策としては、IoTデバイスメーカーがセキュアな開発プラクティスを採用し、製品のライフサイクル全体を通じてセキュリティを考慮することが求められる。具体的には、入力のサニタイゼーション、最小権限の原則の適用、定期的なセキュリティ監査などが挙げられる。また、ユーザー側でも、不要なネットワークサービスの無効化、強力なパスワードの使用、ネットワークセグメンテーションの実施など、多層防御の考え方に基づいたセキュリティ対策を講じることが望ましいだろう。

参考サイト

  1. ^ JVN. 「JVNDB-2024-009400 - JVN iPedia - 脆弱性対策情報データベース」. https://jvndb.jvn.jp/ja/contents/2024/JVNDB-2024-009400.html, (参照 24-10-01).

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