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公開：2024-10-01

東急バスがLECIP CMPを導入、5箇所のバスターミナルで多言語対応の発車案内システムが稼働開始

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 東急バスが5箇所のバスターミナルでLECIP CMPを採用
• クラウド型デジタル情報配信システムで発車案内を強化
• 多言語対応や遅延情報など、利便性が大幅に向上

東急バスがLECIP CMPを導入し発車案内表示システムを刷新

東急バス株式会社は、2024年9月30日よりレシップ株式会社が開発したクラウド型デジタル情報配信システム「LECIP CMP」を5箇所のバスターミナルに導入し、運用を開始した。この新システムは、渋谷マークシティ、渋谷フクラス、東急歌舞伎町タワー、二子玉川ライズ・楽天クリムゾンハウス、たまプラーザ駅の各バスターミナルに設置された。^[1]

LECIP CMPの導入により、多言語表記や色覚特性に配慮した配色、ピクトグラムの活用など、幅広い利用者に配慮した案内表示が実現した。さらに、便ごとの遅延や運休情報、当日最終便までの発車スケジュールなど、リアルタイムで詳細な運行情報を提供することが可能になっている。

新システムの特徴として、表示に連動した多言語音声による案内機能を備えており、従来の案内放送システムの操作が不要となった点が挙げられる。また、クラウドベースのシステムにより、運行予定の登録やデジタル広告の設定・配信作業を遠隔地から行うことができ、情報提供業務の効率化にも貢献している。

LECIP CMPの主な機能まとめ

LECIP CMP特設サイトはこちら

クラウド型デジタル情報配信システムについて

クラウド型デジタル情報配信システムとは、インターネットを介してサーバー上でデータを管理し、複数の端末に情報を配信するシステムのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 中央サーバーでのデータ一元管理による効率的な運用
• リアルタイムでの情報更新と即時配信が可能
• 遠隔地からのシステム操作による柔軟な運用

LECIP CMPは、このクラウド型システムの利点を活かし、バスターミナルでの情報提供を効率化している。多言語対応や色覚特性への配慮、ピクトグラムの活用など、多様な利用者のニーズに応える表示が可能となった。さらに、遅延情報や運休情報のリアルタイム配信により、利用者の利便性が大幅に向上している。

LECIP CMPの導入に関する考察

LECIP CMPの導入により、東急バスの情報提供サービスは大きく前進した。特に、多言語対応や色覚特性への配慮は、インバウンド需要の回復や高齢化社会に対応する上で重要な取り組みだ。また、リアルタイムでの遅延情報提供は、利用者の時間管理をサポートし、バスサービスへの信頼性向上につながるだろう。

一方で、今後の課題としてはシステムの安定性とセキュリティの確保が挙げられる。クラウドベースのシステムはネットワーク障害やサイバー攻撃のリスクがあるため、バックアップ体制の構築や定期的なセキュリティ監査が必要となるだろう。また、個人情報保護の観点から、利用者データの取り扱いにも十分な注意を払う必要がある。

今後の展開としては、他の交通機関との連携やスマートフォンアプリとの統合が期待される。例えば、鉄道やタクシーとのリアルタイムな乗り継ぎ情報の提供や、個人のスマートフォンへのプッシュ通知機能の実装など、よりシームレスな移動体験を実現するサービスの拡充が望まれる。東急バスには、このシステムを基盤として、さらなる公共交通の利便性向上に取り組んでほしい。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「東急バスー案内放送・遅延・緊急情報・広告など多機能なクラウド型発車案内表示システムの運用を開始 | レシップホールディングス株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000033.000075727.html, (参照 24-10-01).

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