【CVE-2024-6786】Moxa Inc.のmxview oneにパストラバーサルの脆弱性、情報取得のリスクに警鐘

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約
Moxa Inc.のmxview oneに発見されたパストラバーサル脆弱性
mxview oneのパストラバーサル脆弱性の詳細
パストラバーサルについて
Moxa Inc.のmxview oneのパストラバーサル脆弱性に関する考察
参考サイト

記事の要約

Moxa Inc.のmxview oneにパストラバーサルの脆弱性
CVSS v3基本値6.5（警告）の深刻度
mxview one 1.4.1未満が影響を受ける

Moxa Inc.のmxview oneに発見されたパストラバーサル脆弱性

Moxa Inc.は、同社のmxview oneにパストラバーサルの脆弱性が存在することを公開した。この脆弱性は、CVSS v3による深刻度基本値が6.5（警告）と評価されており、攻撃元区分がネットワーク、攻撃条件の複雑さが低いとされている。また、攻撃に必要な特権レベルは低く、利用者の関与は不要とされている点が特徴だ。^[1]

影響を受けるシステムは、Moxa Inc.のmxview one 1.4.1未満のバージョンであることが明らかになった。この脆弱性により、攻撃者は情報を不正に取得する可能性がある。Moxa Inc.は、この脆弱性に対するベンダアドバイザリまたはパッチ情報を公開しており、ユーザーに対して適切な対策を実施するよう呼びかけている。

この脆弱性は、CWEによってパス・トラバーサル（CWE-22）およびパストラバーサル (../filedir)（CWE-24）に分類されている。また、共通脆弱性識別子（CVE）としてCVE-2024-6786が割り当てられた。Moxa Inc.は、この脆弱性に関する詳細情報を公式ウェブサイトで公開しており、ユーザーに対して最新の情報を確認し、必要な対策を講じるよう促している。

mxview oneのパストラバーサル脆弱性の詳細

項目	詳細
影響を受けるシステム	Moxa Inc. mxview one 1.4.1未満
CVSS v3基本値	6.5（警告）
攻撃元区分	ネットワーク
攻撃条件の複雑さ	低
攻撃に必要な特権レベル	低
利用者の関与	不要
CWE分類	パス・トラバーサル（CWE-22）、パストラバーサル (../filedir)（CWE-24）
CVE識別子	CVE-2024-6786

パストラバーサルについて

パストラバーサルとは、Webアプリケーションにおけるセキュリティ脆弱性の一種で、攻撃者が意図しないディレクトリやファイルにアクセスできてしまう問題を指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

ディレクトリトラバーサル攻撃とも呼ばれる
「../」などの特殊文字列を使用してアクセス制限を迂回
重要なシステムファイルや機密情報へのアクセスが可能になる

Moxa Inc.のmxview oneで発見されたパストラバーサルの脆弱性は、攻撃者がネットワーク経由で低い特権レベルでアクセスできる点が特徴的だ。この脆弱性を悪用されると、攻撃者は本来アクセスできないはずのファイルや情報を取得する可能性がある。Moxa Inc.はこの問題に対処するためのパッチを提供しており、影響を受けるバージョンのユーザーは速やかに更新を行うことが推奨される。

Moxa Inc.のmxview oneのパストラバーサル脆弱性に関する考察

Moxa Inc.がmxview oneのパストラバーサル脆弱性を公開し、迅速に対応策を提供したことは評価に値する。この対応により、ユーザーは速やかに必要な対策を講じることが可能となった。しかし、この種の脆弱性が発見されたことは、IoTデバイス管理ソフトウェアにおけるセキュリティ設計の重要性を改めて浮き彫りにしたと言えるだろう。

今後、同様の脆弱性が他の産業用ソフトウェアでも発見される可能性がある。この問題に対しては、開発段階でのセキュリティテストの強化や、定期的な脆弱性診断の実施が有効な解決策となり得る。また、ユーザー側でも、最新のセキュリティアップデートを常に適用することや、アクセス制御の厳格化などの対策を講じることが重要だ。

mxview oneのような産業用ソフトウェアは、重要インフラの管理に使用されることも多いため、今後はより高度なセキュリティ機能の実装が期待される。例えば、AIを活用した異常検知システムの導入や、ゼロトラストアーキテクチャの採用などが考えられる。Moxa Inc.には、今回の経験を活かし、より堅牢なセキュリティ対策を施したソフトウェアの開発を期待したい。