椿本チエインとテス・エンジニアリングがV2X対応充放電装置「eLINK」を活用した共同実証実験を開始、CO₂排出量削減と通勤費削減を目指す
PR TIMES より
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記事の要約
- 椿本チエインとテス・エンジニアリングが共同実証実験を開始
- V2X対応充放電装置「eLINK」と通勤用EVを活用したEMS
- CO₂排出量削減と従業員の通勤費削減を目指す
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椿本チエインとテス・エンジニアリングの共同実証実験開始
椿本チエイン株式会社とテス・エンジニアリング株式会社は、埼玉工場でV2X対応充放電装置「eLINK」と通勤用電気自動車を活用した新しいエネルギーマネジメントシステム(EMS)の共同実証実験を2024年10月1日に開始した。この実験は、脱炭素に貢献する新しいEMSの構築を目指すものであり、電力の需要調整やピークカット、再生可能エネルギーの活用などを検証する。[1]
実証実験では、埼玉工場の従業員が就業時間中に工場内に設置された4台のeLINKを通勤用EVの充放電に活用する。これにより、電力の需要調整やピークカット、再生可能エネルギーの活用に加え、従業員の通勤費削減効果も検証される。実施期間は2025年1月までで、期間中随時見学会を開催する予定だ。
テス・エンジニアリングは、脱炭素に貢献するEV管理サービスの開発を通じて、工場や事業所向けにEVを活用したエネルギーソリューションの提供を目指している。今回の実証実験では、多台数の充放電制御や複数台充電の最適化に強みを持つ同社のEMSとeLINKが連動する。システム応答性が高く、柔軟な充放電に対応できるeLINKの特長を生かし、CO₂排出量削減への貢献を目指す。
共同実証実験の概要
項目 | 詳細 |
---|---|
実施企業 | 椿本チエイン株式会社、テス・エンジニアリング株式会社 |
実施場所 | 椿本チエイン埼玉工場(飯能市) |
使用機器 | V2X対応充放電装置「eLINK」4台、通勤用電気自動車(EV) |
実施期間 | 2024年10月1日〜2025年1月 |
主な目的 | 電力の需要調整、ピークカット、再生可能エネルギーの活用、通勤費削減 |
期待効果 | CO₂排出量削減、SCOPE3カテゴリ7の脱炭素化 |
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V2Xについて
V2Xとは、「Vehicle to Everything」の略称で、電気自動車(EV)と外部の電力システムとの間で双方向の電力のやり取りを可能にする技術のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- EVを移動式蓄電池として活用可能
- 電力需給のバランス調整に貢献
- 再生可能エネルギーの有効利用を促進
今回の実証実験で使用されるeLINKは、V2X対応の充放電装置であり、EVへの充電だけでなく、EVのバッテリーに蓄えられた電力を他の場所へ供給することができる。この技術により、電力の需要調整やピークカット、再生可能エネルギーの活用が可能となり、工場や事業所のエネルギーマネジメントに革新をもたらす可能性がある。
V2X対応充放電装置「eLINK」に関する考察
V2X対応充放電装置「eLINK」を活用した今回の実証実験は、企業の脱炭素化と従業員の通勤コスト削減を同時に実現する可能性を秘めており、非常に画期的だ。特に、就業時間中にEVを充放電することで、充電インフラ整備の課題を解決しつつ、事業所の電力需給調整にも貢献できる点は高く評価できる。一方で、EVの普及率や充放電によるバッテリーへの影響など、実用化に向けては解決すべき課題も存在するだろう。
今後、この技術を広く普及させるためには、EVメーカーとの連携強化や、より効率的な充放電アルゴリズムの開発が必要になると考えられる。また、再生可能エネルギーの発電量予測と連動させたシステムの構築など、より高度なエネルギーマネジメントの実現も期待される。これらの課題を克服することで、V2X技術は企業の脱炭素化戦略において中心的な役割を果たす可能性がある。
将来的には、このシステムを企業や商業施設だけでなく、地域全体に拡大することで、より大規模な再生可能エネルギーの有効活用と電力安定供給が実現できるかもしれない。さらに、災害時の非常用電源としての活用など、社会インフラとしての役割も期待されるだろう。eLINKを中心とした新たなエネルギーエコシステムの構築が、持続可能な社会の実現に大きく貢献することを期待したい。
参考サイト
- ^ PR TIMES. 「椿本チエインとテス・エンジニアリングとの共同実証実験を開始 V2X対応充放電装置「eLINK」と通勤用EVを活用したエネルギーマネジメントシステムによりCO₂排出量削減 | 株式会社椿本チエインのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000027.000073716.html, (参照 24-10-02).
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