Tauri v1.6.6リリース、macOSのダイアログクラッシュや互換性の問題も解消

text: XEXEQ編集部


記事の要約

  • Tauri v1.6.6がリリースされ、バグ修正が行われた
  • macOSでダイアログがクラッシュする問題が修正された
  • tauri crateとJS @tauri-apps/api npm packageの互換性が修復された
  • セキュリティ情報も公開され、脆弱性に対処している

AuriがTauri v1.6.6をリリース、macOSのバグ修正を含む

AuriはオープンソースのクロスプラットフォームアプリケーションフレームワークであるTauriの新バージョンv1.6.6をリリースした。今回のアップデートでは、主にmacOS上でダイアログがクラッシュする問題の修正が行われている。[1]

具体的には、ダイアログのdefault_pathの値が空の場合にクラッシュが発生していたが、このバグが解消された。Tauriを利用してmacOSアプリを開発している場合、このアップデートによって安定性が向上するだろう。

また、前回のリリースで生じていたtauri crateとJS @tauri-apps/api npm packageの互換性の問題についても、コミットを巻き戻すことで修復が図られた。パッチリリースでの変更によって両者の互換性が壊れてしまったため、本来はマイナーリリースで対応すべき内容だったようだ。

考察

今回のTauri v1.6.6のリリースは比較的小規模なバグ修正が中心ではあるが、macOSでのダイアログのクラッシュ問題の解消は、同プラットフォームでのアプリ開発において重要な改善点だろう。一方で、tauri crateとJS @tauri-apps/api npm packageの互換性の問題については、リリース管理のプロセスに課題があったようにも見受けられる。

今後のTauriの開発においては、セキュリティ面での継続的な取り組みに加え、リリース前のテストの徹底や変更内容の影響範囲の見極めなどが求められるだろう。Tauriはクロスプラットフォーム開発においては有力な選択肢の一つであり、その安定性と信頼性を維持・向上させていくことが肝要だ。

参考サイト

  1. ^ GitHub. 「Release tauri v1.6.6 · tauri-apps/tauri · GitHub」. https://github.com/tauri-apps/tauri/releases/tag/tauri-v1.6.6, (参照 24-05-28).

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