公開：2024-10-09

売れるネット広告社とCROSS FMが業務提携契約締結、ラジオ広告とデジタル広告の融合で新たなマーケティング手法の開発へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

売れるネット広告社がCROSS FMと業務提携契約
成果報酬型新マーケットプレイス事業の企画・開発
ラジオ広告効果測定プラットフォームの協働開発

売れるネット広告社とCROSS FMの業務提携契約の締結

株式会社売れるネット広告社は2024年10月7日、取締役会において株式会社CROSS FMとの業務提携契約締結を決議した。この提携は、インターネット広告だけでなくマスコミ四媒体への事業領域拡大を目指す売れるネット広告社の戦略の一環である。両社は成果報酬型新マーケットプレイス事業の企画・開発やラジオ広告効果測定プラットフォームの協働開発などを進める予定だ。^[1]

業務提携の背景には、2023年の日本の広告費総額が7兆3,167億円に達し、そのうちインターネット広告費が3兆3,330億円と過去最高を更新したことがある。一方でマスコミ四媒体の広告費も2兆3,161億円と依然として大きな市場規模を有しており、ラジオ媒体は前年比100.9％の1,139億円と堅調に推移している。

売れるネット広告社の代表取締役である加藤公一レオ氏はCROSS FMへの出資を行い、取締役(CMO)に就任している。この人的つながりを活かし、両社は深夜帯（26時～5時）のホワイトスペースを「成果報酬型広告枠」として活用するなど、新たなビジネスモデルの構築を目指している。

売れるネット広告社とCROSS FMの業務提携内容まとめ

取り組み内容	詳細
成果報酬型新マーケットプレイス事業	深夜帯のホワイトスペースを成果報酬型広告枠として活用
広告効果測定プラットフォーム	ラジオ広告の効果測定、費用対効果の検証、A/Bテストによる最適化
デジタル広告との連携	ラジオ番組の動画コンテンツ化、インターネットでの配信、動画広告への活用
売れるネット広告社の狙い	インターネット広告からマスコミ四媒体への事業領域拡大
CROSS FMの特徴	福岡県を放送対象地域とする特定地上基幹放送事業者、新しい施策に着手

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ホワイトスペースについて

ホワイトスペースとは、メディアにおいて未使用または利用可能な空き枠のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

広告や番組が入っていない未使用の時間帯や空間
新たな収益機会を創出できる可能性がある領域
従来とは異なる方法での活用が可能な柔軟性の高い枠

売れるネット広告社とCROSS FMの業務提携では、ラジオ放送の深夜帯（26時～5時）におけるホワイトスペースを成果報酬型広告枠として活用することが計画されている。このアプローチは、従来あまり注目されていなかった時間帯を効果的に活用し、新たな広告モデルを構築する試みとして注目される。

売れるネット広告社とCROSS FMの業務提携に関する考察

この業務提携は、インターネット広告とラジオ広告の融合という点で画期的だ。特に成果報酬型新マーケットプレイス事業の展開は、従来のラジオ広告の枠を超えた新しいビジネスモデルの創出につながる可能性がある。ただし、深夜帯の広告効果測定や適切な価格設定など、実務面での課題も予想されるだろう。

今後の課題としては、ラジオ広告とデジタル広告の効果的な連携方法の確立が挙げられる。ラジオ番組の動画コンテンツ化やインターネット配信は、新たな視聴者層の開拓につながる可能性がある一方で、既存のラジオリスナーとの親和性を保つ必要がある。両者のバランスを取りながら、効果的なクロスメディア戦略を構築することが求められるだろう。

将来的には、AIを活用した広告効果予測や、リスナーの行動データに基づくパーソナライズされた広告配信など、より高度な広告技術の導入が期待される。また、ポッドキャストなど、ラジオ以外のオーディオコンテンツへの展開も視野に入れるべきだ。この業務提携が、ラジオ広告の新たな可能性を切り開く先駆的な取り組みとなることを期待したい。