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公開：2024-10-11

宮川製作所がAI顔認証エンジンFaceMe®搭載の新型顔認証端末Knoctoi Liteを発表、高性能と小型軽量化を両立

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 宮川製作所が新型顔認証端末Knoctoi Liteを発表
• サイバーリンクのAI顔認証エンジンFaceMe®を採用
• 高性能と小型・軽量化を両立した日本製端末

宮川製作所の新型顔認証端末Knoctoi Liteの特徴と機能

株式会社宮川製作所は、新型顔認証端末「Knoctoi Lite（ノクトアライト）」を2024年10月9日に発表した。この端末には、サイバーリンク社のAI顔認証エンジンFaceMe®が搭載されており、従来のKnoctoi Standard（ノクトアスタンダード）と同等の高い性能を維持しつつ、大幅な小型化と軽量化を実現している。日本製の安心・安全な顔認証端末として、設計から製造まで全て自社で行っているのが特徴だ。^[1]

Knoctoi Liteは、W135mm×H135mm×D34mmのコンパクトなサイズで、重量はわずか約370gとなっている。二眼カメラ（可視光 + 赤外線）を採用し、なりすまし防止機能を強化している点も注目に値する。また、顔認証とICカード認証を組み合わせた二要素認証にも対応しており、セキュリティ面でも優れた性能を発揮する。

Knoctoi Liteは、NPUを採用したエッジ処理による顔認証が可能なため、迅速かつプライバシーの保護に配慮した安全な認証を実現できる。さらに、0.2秒という高速認証や、マスク・メガネ着用状態でも認証可能な機能を備えており、様々な利用シーンに対応できる柔軟性を持っている。豊富な外部連携インターフェースにより、オフィスや施設のセキュリティエリアのドア開閉を含む入退室管理など、幅広い用途での活用が期待される。

Knoctoi Liteの主な特徴まとめ

NPUについて

NPUとは「Neural Processing Unit」の略称で、人工知能（AI）や機械学習のタスクに特化した専用プロセッサーのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• AI処理に最適化された演算ユニット
• 低消費電力で高速な並列処理が可能
• 画像認識や自然言語処理などのAIタスクを効率的に実行

Knoctoi LiteにおいてNPUが採用されていることで、エッジでの高速な顔認証処理が可能となっている。これにより、クラウドサーバーに依存せずにデバイス上で迅速な認証を行うことができ、プライバシー保護と高速な処理の両立を実現している。NPUの活用は、IoTデバイスやエッジコンピューティングの分野で今後さらに重要性を増すと考えられる。

Knoctoi Liteに関する考察

Knoctoi Liteの登場は、顔認証技術の普及と高度化を示す重要な一歩だと言える。小型・軽量化と高性能の両立は、様々な場所への導入を容易にし、セキュリティシステムの新たな可能性を開くだろう。しかし、顔認証技術の広範な使用に伴い、プライバシー保護やデータセキュリティに関する懸念も高まる可能性がある。

これらの課題に対しては、厳格なデータ管理ポリシーの策定や、利用者への十分な説明と同意取得プロセスの確立が重要となるだろう。また、顔認証の精度向上と並行して、なりすまし防止技術のさらなる進化も求められる。今後は、AIの判断プロセスの透明性を高める説明可能AIの導入や、顔認証と他の生体認証技術を組み合わせたマルチモーダル認証システムの開発が期待される。

Knoctoi Liteの成功は、日本の技術力と製造品質の高さを示す好例となるだろう。今後は、国際標準化への貢献や、グローバル市場での競争力強化が課題となる。さらに、顔認証技術の応用範囲を拡大し、セキュリティ以外の分野、例えばパーソナライズされたサービス提供や健康管理などへの展開も期待したい。技術革新と社会的責任のバランスを取りながら、顔認証技術の発展を見守る必要がある。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「サイバーリンクの AI 顔認証エンジン FaceMe® が宮川製作所の新型顔認証端末 Knoctoi Lite（ノクトアライト）に採用 | サイバーリンク株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000280.000005271.html, (参照 24-10-11).

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