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公開：2024-07-30

NTTグループが東南アジアでスタートアップ協業プログラムを開始、新規事業創造を加速

text: XEXEQ編集部

記事の要約

• NTTグループ初の海外スタートアップ協業プログラム開始
• 東南アジアでのスタートアップ連携による新規事業創造を目指す
• 2024年11月14日にジャカルタでPitch Contest開催予定

NTTグループのスタートアップ協業推進プログラム「NTT Startup Challenge」の詳細

日本電信電話株式会社（NTT）は、NTTグループ初となる海外スタートアップ協業推進プログラム「NTT Startup Challenge」を2024年7月29日に発表した。このプログラムは、NTTをはじめとする8つのグループ企業が共同で開催し、東南アジアのスタートアップとの連携を通じて新規事業創造を目指すものだ。^[1]

プログラムの核心は、2024年11月14日にインドネシアのジャカルタで開催される「NTT Startup Challenge Final Day」にある。このイベントでは、東南アジア全域から募集したスタートアップ企業によるPitch ContestとMatching Eventが実施される。約400-500社からの応募が見込まれており、選ばれた10社がファイナリストとしてプレゼンテーションを行う予定だ。

入賞企業には報奨金の他、NTTグループの各種アセットが提供される。これにはCVCからの出資検討、ICTリソースの提供、参加各社によるスタートアップソリューションの内部利用などが含まれる。さらに、KK FundのGeneral PartnerであるKuan Hsu氏や早稲田大学の入山章栄教授などが最終審査員として参加し、プログラムの質を高めている。

CVCについて

CVCとは、Corporate Venture Capitalの略称で、事業会社が自社の戦略的目的のために行うベンチャー投資のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 事業シナジーを重視した投資戦略
• 親会社のリソースを活用した支援
• 長期的な視点での投資判断

CVCは通常のベンチャーキャピタル（VC）と異なり、純粋な金銭的リターンだけでなく、親会社の事業戦略に沿った投資を行うことが多い。このアプローチにより、CVCは投資先スタートアップとの協業を通じて新技術の獲得や新規事業の創出を図ることができる。一方で、スタートアップ側にとっては資金調達に加えて、大企業のリソースやネットワークを活用できるメリットがある。

NTT Startup Challengeに関する考察

NTT Startup Challengeの開始は、日本の大手企業が東南アジアのスタートアップエコシステムに本格的に参入する動きとして注目に値する。このプログラムを通じて、NTTグループは新興市場での事業機会を探索し、自社のイノベーション能力を強化できる可能性がある。一方で、文化や事業環境の違いから、スタートアップとの協業に課題が生じる可能性も考えられるだろう。

今後、このプログラムがさらに発展していくためには、単発のイベントではなく、継続的な支援体制の構築が重要となる。例えば、メンタリングプログラムの導入や、NTTグループの既存顧客とスタートアップを結びつけるビジネスマッチングの機会を提供するなど、長期的な価値創造を目指す取り組みが求められるだろう。

また、NTT Startup Challengeの成功は、他の日本企業にも影響を与える可能性がある。日本企業の海外スタートアップとの協業モデルとして注目されることで、日本全体のオープンイノベーション推進にも寄与するかもしれない。今後は、このプログラムを通じて生まれる具体的な成功事例や、日本市場へのリバースイノベーションの可能性にも注目が集まるだろう。

参考サイト

1. ^ . 「NTTグループ初、海外におけるスタートアップ協業推進プログラム"NTT Startup Challenge"を開始～東南アジアでのスタートアップ連携による新規事業創造をめざす～ | ニュースリリース | NTT」. https://group.ntt/jp/newsrelease/2024/07/29/240729a.html, (参照 24-07-30).

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