Blackmagic CameraのAndroid版1.4がリリース、Bluetoothマイクサポートと機能拡充で映像制作の幅が拡大

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約
Blackmagic CameraのAndroid版1.4がリリースされ機能拡充
Blackmagic Camera 1.4の新機能まとめ
H.265コーデックについて
Blackmagic Camera 1.4に関する考察
参考サイト

記事の要約

Blackmagic CameraのAndroid版1.4がリリース
Bluetoothマイクのサポート機能を追加
H.264/H.265のビットレートオプション追加

Blackmagic CameraのAndroid版1.4がリリースされ機能拡充

Blackmagic Designは、Android向けアプリ「Blackmagic Camera」の最新バージョンとなる1.4の提供を2024年10月17日に開始した。この新バージョンでは、Bluetoothマイクのサポートや録画中のオーディオモニタリング機能が追加され、より柔軟な音声収録が可能になった。また、H.264とH.265コーデック使用時のビットレートオプションも新たに追加されている。^[1]

さらに、ソニーのXperia 1/5/PRO-IシリーズやOPPO 製スマートフォンのサポートも拡大された。これにより、より多くのAndroidユーザーがBlackmagic Cameraの高度な映像制作機能を活用できるようになった。Blackmagic Cameraは、スマートフォンやタブレットにBlackmagicのデジタルフィルムカメラのコントロールと画像処理機能を追加し、プロ級の映像制作を可能にするアプリだ。

Blackmagic Cameraの無料提供により、プロフェッショナルな映像制作ツールがより多くのクリエイターに開放された。アプリはAndroid版だけでなくiOS版も提供されており、幅広いモバイルデバイスで高品質な映像制作が可能になっている。この更新により、Blackmagic Designはモバイル映像制作の可能性をさらに拡大し、クリエイターたちに新たな表現の場を提供している。

Blackmagic Camera 1.4の新機能まとめ

機能	詳細
Bluetoothマイクサポート	ワイヤレスでの高品質音声収録が可能に
オーディオモニタリング	録画中のリアルタイム音声確認機能
ビットレートオプション	H.264/H.265使用時の詳細設定が可能に
対応機種拡大	ソニーXperia、OPPO製スマートフォンをサポート

H.265コーデックについて

H.265コーデックとは、高効率映像符号化（HEVC）として知られる映像圧縮技術のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

H.264と比較して約50%の圧縮効率向上
4K/8K等の高解像度映像に適した設計
より少ないビットレートで高画質を実現

Blackmagic Camera 1.4でH.265コーデックのビットレートオプションが追加されたことで、ユーザーはより細かな画質調整が可能になった。高圧縮率と高画質を両立するH.265は、限られたストレージ容量のモバイルデバイスでの映像制作において特に有用だ。この機能追加により、クリエイターたちはファイルサイズと画質のバランスを柔軟に調整しながら、高品質な映像制作を行うことができるようになった。

Blackmagic Camera 1.4に関する考察

Blackmagic Camera 1.4の更新は、モバイル映像制作の可能性を大きく広げる重要な一歩だ。Bluetoothマイクのサポートにより、外部音源の使用が容易になり、より高品質な音声収録が可能になった。また、録画中のオーディオモニタリング機能の追加は、ライブ収録や即時性の高い映像制作において非常に有用だろう。

一方で、今後の課題としてはデバイス間の性能差や互換性の問題が挙げられる。多様なAndroidデバイスに対応することで、ユーザー体験に差が生じる可能性があるため、デバイスごとの最適化が重要になるだろう。解決策として、デバイス特性に応じた自動最適化機能の実装や、ユーザーが細かな調整を行えるカスタマイズオプションの拡充が考えられる。

今後追加してほしい機能としては、AI assisted framing（AIによる構図支援）やリアルタイムカラーグレーディングなどが挙げられる。これらの機能により、より直感的で高度な映像制作が可能になるだろう。Blackmagic Designには、プロフェッショナル向け機能のさらなる拡充と、アマチュアでも扱いやすいインターフェースの両立を期待したい。