WDS(Windows Deployment Services)とは？意味をわかりやすく簡単に解説

text: XEXEQ編集部

WDS(Windows Deployment Services)とは

WDS(Windows Deployment Services)は、Windowsオペレーティングシステムのネットワーク経由でのインストールを自動化および簡素化するために設計されたMicrosoft社のサーバー技術です。WDSを使用することで、ネットワーク上のクライアントコンピューターに対して、Windowsのインストールイメージを効率的に配布することができます。

WDSは、Windows Server OSの一部として提供されており、Active Directoryドメイン環境での利用を前提としています。WDSサーバーは、PXEブートに対応したクライアントコンピューターからのブート要求に応答し、Windowsのインストールイメージを提供します。

WDSを利用する主なメリットとしては、大規模な環境におけるWindowsのデプロイメントを自動化できること、ネットワーク経由でのインストールによりインストールメディアが不要になること、および一元管理されたインストールイメージを使用できることなどが挙げられます。WDSは、企業や教育機関などの大規模なWindows環境の管理において非常に有用なツールとなっています。

WDSの主要なコンポーネントには、WDSサーバー、WDSクライアント、および管理ツールが含まれます。WDSサーバーは、インストールイメージの保存と配布を担当し、WDSクライアントはPXEブートによりWDSサーバーからインストールイメージを取得します。管理ツールは、WDSサーバーの設定や管理に使用されます。

WDSを使用したWindowsのデプロイメントプロセスは、一般的にキャプチャ、イメージ準備、および展開の3つの主要なフェーズで構成されます。キャプチャフェーズでは、参照用コンピューターからインストールイメージを作成し、イメージ準備フェーズでは、キャプチャしたイメージにドライバーやアプリケーションを追加してカスタマイズします。展開フェーズでは、準備したインストールイメージをクライアントコンピューターに配布し、Windowsのインストールを実行します。