セキュリティ

SECURITY

公開：2024-10-23

【CVE-2024-45142】Adobe Substance 3D Stager 3.0.4未満に深刻な脆弱性、情報漏洩のリスクに対処急ぐ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• Adobe Substance 3D Stager 3.0.4未満に脆弱性
• 情報取得や改ざん、DoS状態のリスクあり
• アドビから正式な対策パッチをリリース

Adobe Substance 3D Stager 3.0.4未満の脆弱性問題

アドビは3Dデザインツール「Adobe Substance 3D Stager」において深刻な脆弱性を発見し、2024年10月8日に対策パッチをリリースした。本脆弱性は【CVE-2024-45142】として識別されており、CVSS v3による深刻度基本値は7.8と重要度が高く評価されている。^[1]

この脆弱性は任意の場所に任意の値を書き込み可能な状態であることが判明しており、攻撃元区分はローカルで攻撃条件の複雑さは低いと評価されている。攻撃に必要な特権レベルは不要だが利用者の関与が必要とされており、影響の想定範囲に変更はないものの機密性と完全性、可用性への影響が高いと判断された。

この脆弱性の影響を受けるのはAdobe Substance 3D Stager 3.0.4未満のバージョンであり、攻撃者によって情報を取得されたり改ざんされたりする可能性がある。また、サービス運用妨害状態に陥るリスクも指摘されており、ユーザーは速やかにアップデートを実施することが推奨される。

Adobe Substance 3D Stagerの脆弱性概要

サービス運用妨害について

サービス運用妨害とは、システムやネットワークサービスの正常な運用を妨げる攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• システムやサービスの可用性を低下させる攻撃
• 正規ユーザーのサービス利用を妨害
• システムリソースの過剰消費を引き起こす

Adobe Substance 3D Stagerの脆弱性では、攻撃者が任意の場所に値を書き込むことでシステムの正常な動作を妨害する可能性が指摘されている。この攻撃が成功すると、ソフトウェアのクラッシュや応答不能な状態を引き起こし、ユーザーの業務に重大な支障をきたす恐れがある。

Adobe Substance 3D Stagerの脆弱性に関する考察

Adobe Substance 3D Stagerの脆弱性は、3Dコンテンツ制作の現場に大きな影響を与える可能性がある重要な問題である。特にローカル環境での攻撃が可能であり攻撃条件の複雑さも低いことから、悪意のある攻撃者による情報漏洩や改ざんのリスクが非常に高い状態だ。

今後はAdobe Substance 3D Stagerの利用者に対するセキュリティ意識の向上と、定期的なアップデートの重要性を周知することが必要不可欠である。特に企業での利用においては、セキュリティポリシーの見直しやアップデート管理の徹底が求められるだろう。

また、3Dコンテンツ制作ツール全般においてもセキュリティ対策の強化が望まれる。特に権限管理やアクセス制御の機能を強化し、不正なデータ操作や改ざんを防ぐ仕組みの実装が期待される。

参考サイト

1. ^ JVN. 「JVNDB-2024-010719 - JVN iPedia - 脆弱性対策情報データベース」. https://jvndb.jvn.jp/ja/contents/2024/JVNDB-2024-010719.html, (参照 24-10-23).

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