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SECURITY

公開：2024-10-23

カスペルスキーがMDRのライセンス体系を刷新、中小企業のセキュリティ対策導入が容易に

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• カスペルスキーがMDRのライセンス体系を刷新
• 新規購入ライセンス数を250から150に引き下げ
• レスポンス機能を強化し柔軟なアクションが可能に

Kaspersky MDRのライセンス体系刷新でセキュリティ対策を強化

株式会社カスペルスキーは法人向け脅威検知サービス「Kaspersky Managed Detection and Response」のライセンス体系を2024年10月22日に刷新した。従来の「Kaspersky MDR Optimum」と「Kaspersky MDR Expert」の二種類のライセンスを統合し、新たに「Kaspersky MDR」として一本化することで選定時の負担を軽減している。^[1]

新規ライセンスの最低購入数を250から150に引き下げたことにより、中小規模企業での導入がより容易になった。他社エンドポイントセキュリティ製品を使用中の環境にもKaspersky MDRの機能を導入できるようになり、サービスの柔軟性が大幅に向上している。

レスポンス機能も強化され、プロセスの終了やネットワーク分離解除、スクリプトの実行などの新機能が追加された。インシデント発生時には、ウェブポータル上に詳細なレポートが提供され、企業のITセキュリティ担当者は適切な対処を迅速に実行することが可能だ。

Kaspersky MDRの機能まとめ

Kaspersky MDRの詳細はこちら

SOCについて

SOCとは「Security Operation Center」の略称で、組織のセキュリティを監視・運用する専門チームのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 24時間365日体制でセキュリティ監視を実施
• 高度な分析システムと専門家による脅威検知
• インシデント発生時の迅速な対応が可能

Kaspersky MDRではSOCエキスパートが高度な自動分析システムと連携し、未知の脅威や複雑な脅威を検知して分析を行っている。インシデント発生時には詳細なレポートと推奨アクションが提供され、夜間や休日などの業務時間外でも自動承認機能を活用した迅速な対応が可能だ。

Kaspersky MDRのライセンス刷新に関する考察

Kaspersky MDRのライセンス体系刷新は中小規模企業のセキュリティ対策強化に大きな意義がある。最低購入ライセンス数の引き下げにより導入障壁が下がり、専任のITセキュリティ担当者がいない企業でも高度なセキュリティ監視が実現できるようになったことは評価に値する。

今後の課題として、英語でのサービス提供という点が日本企業にとってハードルとなる可能性がある。インシデントレポートや推奨アクションの日本語対応、日本語でのサポート体制の構築など、よりローカライズされたサービスの提供が望まれるだろう。

将来的には機械学習やAIを活用した脅威検知の精度向上や、より詳細な分析レポートの提供など、サービスの更なる拡充が期待される。クラウドネイティブ環境への対応強化やコンテナセキュリティの実装など、最新のIT環境に即したセキュリティ機能の追加も重要な課題となるだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「法人向け脅威検知サービス「Kaspersky Managed Detection and Response」のライセンス体系を刷新 | 株式会社カスペルスキーのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000442.000011471.html, (参照 24-10-23).

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