セキュリティ

SECURITY

公開：2024-10-23

【CVE-2024-45152】Adobe Substance 3D Stagerに境界外書き込みの脆弱性、情報漏洩やDoS攻撃のリスクに対処するアップデートを公開

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• Adobe Substance 3D Stagerに境界外書き込みの脆弱性
• 情報取得や改ざん、DoS攻撃のリスクが存在
• ベンダーから正式な対策パッチが公開済み

Adobe Substance 3D Stager 3.0.4未満の脆弱性

アドビは2024年10月8日にAdobe Substance 3D Stager 3.0.4未満のバージョンに境界外書き込みの脆弱性が存在することを公開した。この脆弱性は【CVE-2024-45152】として識別されており、CVSSスコアは7.8と重要度が高く評価されている。^[1]

脆弱性の特徴として、攻撃元区分はローカルであり攻撃条件の複雑さは低いとされている。また攻撃に必要な特権レベルは不要だが利用者の関与が必要とされており、影響の想定範囲に変更がないとされている。

影響を受けるシステムはAdobe Substance 3D Stager 3.0.4未満のバージョンであり、情報の取得や改ざん、サービス運用妨害状態にされる可能性が指摘されている。アドビはセキュリティ情報APSB24-81として正式な対策を公開済みであり、早急な対応が推奨される。

Adobe Substance 3D Stagerの脆弱性詳細

境界外書き込みについて

境界外書き込みとは、プログラムが割り当てられたメモリ領域の範囲を超えてデータを書き込もうとする脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• バッファオーバーフローを引き起こす可能性がある
• 任意のコード実行につながる危険性がある
• システムのクラッシュやメモリ破壊を引き起こす

Adobe Substance 3D Stagerで発見された境界外書き込みの脆弱性は、CVSSスコア7.8と評価される重要な問題である。攻撃者によって悪用された場合、情報漏洩や改ざん、さらにはサービス運用妨害などの深刻な被害につながる可能性があるため、早急なアップデートが推奨される。

Adobe Substance 3D Stagerの脆弱性に関する考察

Adobe Substance 3D Stagerの脆弱性対策として、アドビが迅速にセキュリティパッチを提供したことは評価に値する。この対応によってユーザーは速やかにバージョンアップを行うことが可能となり、セキュリティリスクを最小限に抑えることができるようになった。

今後の課題として、ソフトウェアの開発段階でのセキュリティテストの強化が必要不可欠となるだろう。特に3Dモデリングソフトウェアは扱うデータ量が大きいため、メモリ管理の厳密な実装とテストが求められる。

将来的には、AIを活用した脆弱性検出システムの導入や、開発プロセスの自動化による品質向上が期待される。また、ユーザー側でも定期的なアップデートチェックやセキュリティ監視の習慣化が重要になってくるだろう。

参考サイト

1. ^ JVN. 「JVNDB-2024-010718 - JVN iPedia - 脆弱性対策情報データベース」. https://jvndb.jvn.jp/ja/contents/2024/JVNDB-2024-010718.html, (参照 24-10-23).

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