【CVE-2024-43505】Microsoft 365 AppsおよびOfficeにVisioの脆弱性、リモートコード実行のリスクに早急な対応が必要
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記事の要約
- Microsoft 365 AppsとOfficeにリモートコード実行の脆弱性
- Visioの不備によりリモートでコードが実行される可能性
- ベンダーから正式な対策が公開済み
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Microsoft 365 AppsおよびOfficeにおけるVisioの脆弱性
マイクロソフトは、Microsoft 365 AppsおよびOfficeにVisioの不備による脆弱性が存在することを2024年10月8日に公開した。CVSS v3による深刻度基本値は7.8と重要度が高く評価されており、この脆弱性を悪用されるとリモートでコードが実行される可能性がある。[1]
影響を受けるシステムは、32ビットおよび64ビット版のMicrosoft 365 Apps for Enterprise、Office 2019、Office LTSC 2021、Office LTSC 2024など複数のバージョンに及んでいる。攻撃条件の複雑さは低く、特権レベルは不要だが利用者の関与が必要となるため、ユーザーの適切な対応が求められる状況だ。
この脆弱性は【CVE-2024-43505】として識別されており、CWEによる脆弱性タイプは危険な操作に対する不十分な警告に分類されている。NVDの評価では、機密性、完全性、可用性のいずれも高い影響を受ける可能性があり、早急な対策が必要とされるだろう。
Microsoft 365 AppsおよびOfficeの脆弱性の影響範囲
製品名 | 影響 |
---|---|
Microsoft 365 Apps for Enterprise | 32ビット版および64ビット版が影響を受ける |
Microsoft Office 2019 | 32ビット版および64ビット版が影響を受ける |
Microsoft Office LTSC 2021 | 32ビット版および64ビット版が影響を受ける |
Microsoft Office LTSC 2024 | 32ビット版および64ビット版が影響を受ける |
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リモートコード実行について
リモートコード実行とは、攻撃者が対象システムに不正なコードを遠隔から実行できる脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 遠隔からシステムに不正なコードを送り込むことが可能
- システムの権限を奪取される危険性がある
- 情報漏洩やマルウェア感染のリスクが高い
本脆弱性におけるリモートコード実行の深刻度はCVSS v3で7.8と評価されており、攻撃条件の複雑さが低いことが特に懸念される。Microsoft 365 AppsおよびOfficeの広範な利用状況を考慮すると、多くのユーザーが影響を受ける可能性があるため、セキュリティ更新プログラムの適用が強く推奨される。
Microsoft 365 AppsおよびOfficeの脆弱性に関する考察
マイクロソフトが迅速にセキュリティ更新プログラムを提供したことは評価できる点である。脆弱性の特性上、攻撃条件の複雑さが低く特権レベルも不要であることから、セキュリティ対策の優先度を上げて対応する必要があるだろう。
今後の課題として、Visioの機能拡張に伴う新たな脆弱性の発生リスクが考えられる。対策としては、定期的なセキュリティ監査の実施や、機能追加時のセキュリティテストの強化が有効であると考えられるだろう。
将来的には、AIを活用した脆弱性の早期発見システムの導入や、ゼロトラストセキュリティの考え方に基づいた新しい防御機能の実装が期待される。特にリモートワークが一般化している現在、より強固なセキュリティ対策の実装が求められるだろう。
参考サイト
- ^ JVN. 「JVNDB-2024-010698 - JVN iPedia - 脆弱性対策情報データベース」. https://jvndb.jvn.jp/ja/contents/2024/JVNDB-2024-010698.html, (参照 24-10-23).
- Microsoft. https://www.microsoft.com/ja-jp
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