経済

ECONOMY

公開：2024-10-23

コーエーテクモHDが2025年3月期中間期業績を修正、純利益は当初予想から50%増の150億円へ上方修正

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• コーエーテクモHDが2025年3月期中間期業績予想を修正
• 売上高は30億円減の350億円に下方修正
• 営業利益と純利益は大幅な上方修正を実施

コーエーテクモHDの2025年3月期中間期業績予想修正

コーエーテクモホールディングスは2024年10月21日、2025年3月期中間期の連結業績予想を修正する発表を行った。売上高は当初予想の380億円から350億円へと30億円の下方修正となったものの、営業利益は80億円から100億円、経常利益は130億円から200億円、純利益は100億円から150億円へと大幅な上方修正を実施している。^[1]

パッケージゲームのリピート販売とスマートフォンゲームの収益が計画を上回る結果となり、費用削減も奏功して利益面での改善が進んでいる。金融市場の動向を注視した運用により営業外収支も計画を上回る見込みとなり、経常利益と純利益の大幅な上方修正につながった。

通期の連結業績予想については、第3四半期以降に複数の新作パッケージタイトルの発売を予定していることや、世界経済と金融市場の動向を考慮した結果、当初予想を据え置くことを決定している。市場環境の変化に応じた柔軟な経営判断が求められる状況が続くだろう。

業績予想修正の詳細まとめ

連結業績予想について

連結業績予想とは企業が将来の業績見通しを公表する際に用いる予測値のことで、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 投資家の投資判断に重要な影響を与える情報
• 売上高、営業利益、経常利益、純利益などの主要指標を予測
• 業績の変動が大きい場合は適時開示が必要

コーエーテクモホールディングスの今回の業績予想修正では、パッケージゲームとスマートフォンゲームの好調な販売実績が反映されている。費用削減効果と金融運用による営業外収支の改善も加わり、利益面での大幅な上方修正につながった結果となった。

業績予想修正に関する考察

コーエーテクモホールディングスの業績予想修正は、ゲーム事業の堅調な推移と効率的な経営管理の成果を示している。特にパッケージゲームのリピート販売とスマートフォンゲームの収益増加は、同社のデジタルコンテンツ戦略が奏功していることの証左となるだろう。

一方で、売上高の下方修正は市場環境の変化や競合との競争激化を示唆している可能性がある。第3四半期以降に予定されている新作タイトルの販売動向と、それに伴う開発費用の管理が今後の業績を左右する重要な要因となるだろう。

金融市場の動向を注視した運用による営業外収支の改善は評価できるものの、過度な金融収益への依存は事業リスクを高める可能性がある。今後は本業であるゲーム事業の収益力強化と、財務戦略のバランスが重要になってくるだろう。

参考サイト

1. ^ 適時開示情報検索サービス. 「業績予想の修正に関するお知らせ 」. https://www.release.tdnet.info/inbs/140120241021500402.pdf, (参照 24-10-23).

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