ストックマークがシリーズDで45億円の資金調達を実施、AI技術開発と事業拡大を加速へ
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記事の要約
- ストックマークがシリーズDで45億円の資金調達を実施
- ポラリス・キャピタル・グループを引受先とした第三者割当増資
- 累計調達額が88億円を突破し成長基盤を強化
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ストックマークがシリーズDで45億円の資金調達を実施
ストックマーク株式会社は2024年10月21日、プライベート・エクイティ・ファンド大手のポラリス・キャピタル・グループを投資家とした第三者割当増資により、シリーズDで総額45億円の資金調達を実施した。この調達により累計調達額は88億円を超え、国内エンタープライズ市場における事業拡大とLLM開発を含むAI基盤の強化を進めていく方針だ。[1]
資金調達の背景には、SaaSプロダクト「Anews」の国内エンタープライズ企業からの高い支持と、独自開発のLLMおよび生成AI基盤技術を活用したデータ構造化プロダクト「SAT」の成長性がある。今回の調達資金は、事業拡大や研究開発、人材採用、M&A、海外展開など、多岐にわたる成長戦略の実現に活用される予定だ。
ストックマークはLLM開発においても、2023年8月に14億パラメータの日本語LLMを公開し、2024年5月には国内最大級となる1,000億パラメータLLM「Stockmark-LLM-100b」を公開している。パナソニックHDとの共同開発や日本ガイシでの実証実験など、豊富な生成AIの社会実装経験を持つストックマークは、今後さらなる技術革新と市場拡大を目指すことになる。
資金調達の概要まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
調達金額 | 45億円(累計88億円突破) |
調達方法 | 第三者割当増資 |
引受先 | ポラリス・キャピタル・グループ株式会社運営ファンド |
投資テーマ | グロースバイアウト投資 |
資金用途 | Anewsのプロダクト強化、SAT事業推進、LLM開発含むAI基盤強化 |
今後の展開 | M&A、採用強化、海外展開 |
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LLMについて
LLMとは「Large Language Models」の略称で、大規模な言語モデルを指す人工知能技術のことである。以下のような特徴を持つ技術として注目されている。
- 大量のテキストデータを学習し自然な文章生成が可能
- 多様な言語タスクに対応可能な汎用性の高さ
- 高度な文脈理解と推論能力を持つ
ストックマークは日本語LLM開発において、2023年8月の14億パラメータモデルを皮切りに、2024年5月には1,000億パラメータの「Stockmark-LLM-100b」を公開するなど着実な進展を見せている。NEDOの支援を受けた開発により、国内企業向けの実用的なLLMの実現に向けて重要な一歩を踏み出している。
シリーズD資金調達に関する考察
今回のシリーズD資金調達は、国内AI企業の成長における重要なマイルストーンとなる出来事だ。特にポラリスというPEファンド大手からの出資は、ストックマークの事業モデルと技術力が高く評価された証であり、今後の事業拡大に向けて強固な基盤を築くことができるだろう。
一方で、AI業界における人材獲得競争は今後さらに激化することが予想される。質の高い技術者の確保と育成が重要な課題となり、グローバル市場での競争力を維持するために、魅力的な報酬体系と職場環境の整備が必要不可欠になってくるだろう。
海外展開を視野に入れた成長戦略においては、各地域の言語や文化に対応したAIモデルの開発が鍵を握る。特にLLMの多言語対応や文化的コンテキストの理解向上など、技術的なチャレンジは避けられないが、今回の資金調達を活用した積極的な研究開発投資により、これらの課題を克服することが期待される。
参考サイト
- ^ Stockmark Inc.. 「ストックマーク シリーズDラウンドでポラリスより45億円の資金調達を実施 エンタープライズ向け生成AIプラットフォームのリーディングカンパニーへ | ストックマーク株式会社」. https://stockmark.co.jp/news/20241021, (参照 24-10-23).
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