セキュリティ

SECURITY

公開：2024-10-25

【CVE-2024-43609】Microsoft 365 AppsとOfficeになりすまし脆弱性が発見、セキュリティ更新プログラムの適用が必要に

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• Microsoft 365 AppsとOfficeにおける脆弱性を確認
• なりすましによるセキュリティリスクが発生
• 正式な対策パッチが公開済み

Microsoft Office製品におけるなりすまし脆弱性への対応

マイクロソフトは2024年10月8日、Microsoft 365 AppsおよびOffice製品に深刻なセキュリティ上の脆弱性が存在することを公表した。この脆弱性は【CVE-2024-43609】として識別されており、攻撃者がなりすましを行える可能性があることから、早急な対応が求められている。^[1]

脆弱性の深刻度はCVSS v3で6.5と評価されており、機密性への影響はないものの完全性への影響が高いとされている。攻撃元区分はネットワークであり、攻撃条件の複雑さは低く、特権レベルは不要だが利用者の関与が必要となっている。

影響を受けるのはMicrosoft 365 Apps for EnterpriseやMicrosoft Office 2016、2019、LTSC 2021、LTSC 2024の32ビット版と64ビット版となっている。マイクロソフトは既に正式な対策を公開しており、各組織は速やかにセキュリティ更新プログラムの適用を検討する必要がある。

Microsoft製品の脆弱性対策まとめ

なりすましの脆弱性について

なりすましの脆弱性とは、攻撃者が正規のユーザーや組織になりすまして不正なアクセスや操作を行える状態のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 正規ユーザーの権限を不正に取得可能
• システムの完全性を損なう可能性がある
• 検知が困難な場合が多い

今回のMicrosoft製品における脆弱性では、攻撃条件の複雑さが低く、特権レベルも不要とされていることから、比較的容易に攻撃が実行される可能性がある。CVSSスコアは6.5と中程度の評価だが、完全性への影響が高いと評価されているため、組織のセキュリティ対策として優先度の高い対応が必要とされている。

Microsoft製品の脆弱性対策に関する考察

今回のセキュリティアップデートは、なりすましによるリスクを軽減する重要な対策として評価できる。特に完全性への影響が高いとされる脆弱性に対して、マイクロソフトが迅速に対応策を提供したことは、企業のセキュリティ維持において大きな意味を持つだろう。

しかし、Microsoft 365 AppsやOfficeは広く普及しているため、全ての組織が即座に対応することは現実的に困難かもしれない。特に大規模な組織では、更新プログラムの適用に伴う業務への影響を考慮する必要があり、計画的な展開が求められるだろう。

長期的な視点では、なりすましに対する防御機能の強化が重要な課題となる。マイクロソフトには、今後も継続的なセキュリティ機能の改善と、脆弱性が発見された際の迅速な対応が期待される。

参考サイト

1. ^ JVN. 「JVNDB-2024-010992 - JVN iPedia - 脆弱性対策情報データベース」. https://jvndb.jvn.jp/ja/contents/2024/JVNDB-2024-010992.html, (参照 24-10-25).
2. Microsoft. https://www.microsoft.com/ja-jp

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