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【CVE-2024-9892】WordPressプラグインadd widget after contentにクロスサイトスクリプティングの脆弱性が発見、情報漏洩のリスクが浮上

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • add widget after contentにXSS脆弱性を確認
  • クロスサイトスクリプティングの危険性が判明
  • 情報取得や改ざんのリスクが存在

add widget after content 2.5未満のXSS脆弱性

WordPressのプラグインadd widget after contentにクロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性が発見され、2024年10月18日に公開された。この脆弱性は【CVE-2024-9892】として識別されており、CWEによる脆弱性タイプはクロスサイトスクリプティング(CWE-79)に分類されている。[1]

NVDの評価によると、攻撃元区分はネットワークであり、攻撃条件の複雑さは低いとされている。また、攻撃に必要な特権レベルは高いが、利用者の関与が必要とされており、影響の想定範囲に変更があるとされている。

本脆弱性の影響を受けるバージョンは2.5未満のadd widget after contentである。機密性への影響と完全性への影響は低く評価されているが、可用性への影響は特に認められていないものの、情報の取得や改ざんのリスクが指摘されている。

add widget after contentの脆弱性情報まとめ

項目 詳細
影響を受けるバージョン 2.5未満
脆弱性の種類 クロスサイトスクリプティング(CWE-79)
CVE番号 CVE-2024-9892
CVSS基本値 4.8(警告)
想定される影響 情報取得、情報改ざん

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティングとは、Webアプリケーションに悪意のあるスクリプトを注入する攻撃手法のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • ユーザーの入力値を適切にサニタイズせずに出力する脆弱性を悪用
  • Cookieの窃取やセッションハイジャックなどの攻撃が可能
  • ユーザーの権限で不正な操作を実行される危険性

WordPressプラグインにおけるXSS脆弱性は、管理画面での特権操作や一般ユーザーの情報漏洩につながる可能性がある重大な問題である。CVSSスコア4.8の警告レベルとされている本脆弱性も、適切な対策を講じない場合、情報セキュリティに深刻な影響を及ぼす可能性が指摘されている。

add widget after contentの脆弱性に関する考察

今回発見された脆弱性は、WordPressの広く使用されているプラグインに影響を与えるため、早急な対応が必要不可欠である。特に管理者権限での操作を必要とする点から、悪意のある管理者による攻撃や、管理者アカウントの侵害による二次被害の可能性も考慮しなければならないだろう。

今後は入力値のサニタイズ処理の強化やセキュリティチェックの徹底など、プラグイン開発時のセキュリティ対策の見直しが求められる。特にWordPressエコシステムにおいては、サードパーティ製プラグインのセキュリティ品質向上が重要な課題となっているため、開発者向けのセキュリティガイドラインの整備や、脆弱性検査ツールの活用促進が望まれる。

また、プラグインのセキュリティアップデートの自動適用機能や、脆弱性が発見された際の迅速な通知システムの実装も検討すべきである。WordPressコミュニティ全体でセキュリティ意識を高め、より安全なプラグイン開発・運用体制を確立することが期待される。

参考サイト

  1. ^ JVN. 「JVNDB-2024-010979 - JVN iPedia - 脆弱性対策情報データベース」. https://jvndb.jvn.jp/ja/contents/2024/JVNDB-2024-010979.html, (参照 24-10-25).

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