セキュリティ

SECURITY

公開：2024-10-25

【CVE-2024-45795】suricata7.0.7未満に深刻な脆弱性、DoS攻撃のリスクで早急な対応が必要に

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• suricataに到達可能なアサーションの脆弱性
• CVSSスコア7.5の重要な脆弱性として分類
• サービス運用妨害の可能性あり

suricata 7.0.7未満の脆弱性問題

oisf社は2024年10月16日、suricataにおける到達可能なアサーションに関する脆弱性を公開した。この脆弱性は【CVE-2024-45795】として識別されており、CWEによる脆弱性タイプは到達可能なアサーション（CWE-617）に分類されている。NVDの評価では、深刻度基本値は7.5（重要）とされており、早急な対応が必要とされているのだ。^[1]

攻撃元区分はネットワークであり、攻撃条件の複雑さは低く設定されている。また、攻撃に必要な特権レベルは不要で利用者の関与も不要とされており、影響の想定範囲に変更はないものの、可用性への影響が高いという特徴を持っている。

この脆弱性の影響を受けるバージョンは、suricata 7.0.7未満のバージョンとなっている。脆弱性を悪用された場合、サービス運用妨害（DoS）状態に陥る可能性があり、セキュリティ上の大きなリスクとなっているため、早急なアップデートが推奨されている。

suricata 7.0.7未満の脆弱性情報まとめ

到達可能なアサーションについて

到達可能なアサーションとは、プログラム内で特定の条件が真であることを確認するために使用される命令であり、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• プログラムの実行時に特定の条件を検証
• 条件が満たされない場合にプログラムを停止
• デバッグや品質保証に活用される機能

suricata 7.0.7未満のバージョンにおける到達可能なアサーションの脆弱性は、攻撃者によって意図的に引き起こされる可能性がある深刻な問題となっている。この脆弱性が悪用された場合、プログラムの実行が停止し、サービス運用妨害（DoS）状態に陥る危険性があるため、早急なバージョンアップによる対策が推奨されている。

suricataの脆弱性問題に関する考察

suricataの到達可能なアサーションに関する脆弱性は、特別な権限や利用者の関与なしに攻撃が可能であり、サービスの可用性に重大な影響を及ぼす可能性がある点が非常に懸念される。攻撃条件の複雑さが低いという評価は、攻撃の実行が比較的容易である可能性を示唆しており、早急な対策が必要とされるだろう。

今後はアサーション機能の実装方法を見直し、不正なアクセスによるサービス停止を防ぐための堅牢な防御機構の構築が必要となる。特に、アサーションの条件チェックをより厳密に行い、攻撃者による悪用の可能性を最小限に抑える仕組みの導入が求められているのだ。

また、セキュリティアップデートの適用を容易にするための自動更新機能の実装や、脆弱性が発見された際の迅速な対応体制の整備も重要な課題となる。継続的なセキュリティ監視とパッチ管理の強化により、同様の脆弱性による影響を最小限に抑えることが期待される。

参考サイト

1. ^ JVN. 「JVNDB-2024-010975 - JVN iPedia - 脆弱性対策情報データベース」. https://jvndb.jvn.jp/ja/contents/2024/JVNDB-2024-010975.html, (参照 24-10-25).

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