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【CVE-2024-20437】Cisco IOS XE 17.3.2-17.5.1にクロスサイトリクエストフォージェリの脆弱性、情報漏洩のリスクに警戒

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Cisco IOS XEにクロスサイトリクエストフォージェリの脆弱性
  • CVSS基本値8.8の重要度の高い脆弱性
  • 情報取得や改ざん、サービス妨害の可能性

Cisco IOS XE 17.3.2-17.5.1の脆弱性

シスコシステムズは2024年9月25日、Cisco IOS XEにおけるクロスサイトリクエストフォージェリの脆弱性【CVE-2024-20437】を公開した。この脆弱性はCVSS v3による深刻度基本値が8.8と重要度が高く、攻撃元区分はネットワークで攻撃条件の複雑さは低いとされている。[1]

この脆弱性の影響を受ける製品バージョンは、Cisco IOS XE 17.3.2から17.5.1までの広範囲に及んでおり、攻撃に必要な特権レベルは不要だが利用者の関与が必要とされている。脆弱性が悪用された場合、情報の取得や改ざん、サービス運用妨害などの深刻な被害が発生する可能性がある。

シスコシステムズはこの脆弱性に対する正式な対策を公開しており、影響を受ける可能性のあるユーザーは速やかな対応が推奨されている。この脆弱性はCWEによってクロスサイトリクエストフォージェリ(CWE-352)に分類されており、セキュリティ上の重大な懸念事項となっている。

Cisco IOS XEの脆弱性の影響範囲

項目 詳細
影響製品 Cisco IOS XE 17.3.2-17.5.1
CVSS基本値 8.8(重要)
攻撃条件 攻撃元区分:ネットワーク、複雑さ:低
必要条件 特権レベル:不要、利用者関与:要
想定される影響 情報取得、情報改ざん、サービス運用妨害

クロスサイトリクエストフォージェリについて

クロスサイトリクエストフォージェリとは、Webアプリケーションに対する攻撃手法の一つで、ユーザーの意図しない不正なリクエストを強制的に実行させる脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 正規ユーザーの認証情報を悪用した攻撃が可能
  • ユーザーの意図しない操作を実行させることが可能
  • Webアプリケーションの重要な機能が悪用される可能性

この脆弱性は特にCisco IOS XEの広範なバージョンに影響を与えており、CVSS基本値8.8という高い深刻度を持つことが特徴的である。攻撃者によって不正なリクエストが送信された場合、情報の取得や改ざん、さらにはサービス運用妨害などの重大な被害につながる可能性が指摘されている。

Cisco IOS XEの脆弱性に関する考察

Cisco IOS XEの脆弱性は、ネットワークインフラストラクチャの中核を担う製品に存在する点で特に重要性が高いと言える。この脆弱性は攻撃条件の複雑さが低く特権レベルも不要とされており、攻撃の容易性という観点から早急な対応が必要となっているだろう。

今後の課題として、クロスサイトリクエストフォージェリ対策の強化と共に、セキュリティアップデートの迅速な適用体制の確立が重要となる。特に大規模なネットワークインフラを持つ組織では、パッチ適用による影響範囲の事前評価とリスク管理体制の整備が不可欠である。

将来的には、AIを活用した脆弱性の早期検知システムや、自動化されたセキュリティパッチの展開メカニズムの実装が期待される。また、DevSecOpsの考え方を取り入れ、開発段階からセキュリティを考慮したアプローチを強化することで、同様の脆弱性の発生を未然に防ぐことが可能になるだろう。

参考サイト

  1. ^ JVN. 「JVNDB-2024-011108 - JVN iPedia - 脆弱性対策情報データベース」. https://jvndb.jvn.jp/ja/contents/2024/JVNDB-2024-011108.html, (参照 24-10-26).

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