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DESIGN

公開：2024-08-01

セルシスがDC3プレイヤー「CLIP STUDIO PAINTランチャー」を発表、デジタルイラストの新たな鑑賞体験を提供

text: XEXEQ編集部

記事の要約

• セルシスがDC3プレイヤー「CLIP STUDIO PAINTランチャー」をリリース
• レイヤー構造を保持したイラストをDC3コンテンツとして再生可能に
• コンテンツの創作過程や差分を楽しむことが可能

CLIP STUDIO PAINTランチャーの機能と特徴

株式会社セルシスは、2024年7月30日にDC3プレイヤー「CLIP STUDIO PAINTランチャー」をリリースした。このプレイヤーは、CLIP STUDIO FORMAT形式（.clip形式）のファイルをレイヤー構造を保持したままDC3コンテンツとして再生することを可能にする。コンテンツの再生には「CLIP STUDIO PAINT」アプリケーションが必要となるが、これにより創作過程や差分を含むイラストの鑑賞が実現した。^[1]

CLIP STUDIO PAINTランチャーの主な特徴として、コンテンツの創作過程を楽しめる点が挙げられる。下書きなどの創作過程で生まれるレイヤーも鑑賞可能となり、完成品だけでなく作品がどのように作られたかを見ることで、コンテンツへの愛着を深めることができる。さらに、レイヤーの表示/非表示を切り替えることで、背景の有無や表情の変化など、差分のあるコンテンツを楽しむことも可能だ。

このDC3プレイヤーは、株式会社&DC3が提供するコンテンツ流通基盤ソリューション「DC3」上で利用される。DC3は、あらゆるデジタルデータを唯一無二の「モノ」として扱うことができる基盤であり、デジタルコンテンツを現実世界のリアルな「モノ」のように所有・流通させることを可能にする。CLIP STUDIO PAINTランチャーの登場により、イラストレーターやデジタルアーティストの作品をより深く、多角的に楽しむための新たな可能性が開かれたといえるだろう。

DC3について

DC3とは、株式会社&DC3が提供するコンテンツ流通基盤ソリューションのことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• デジタルデータを唯一無二の「モノ」として扱う
• 現実世界の「モノ」のような所有感を実現
• あらゆるデータフォーマットに対応可能

DC3は、デジタルコンテンツに物理的な「モノ」としての価値を付与する革新的な技術だ。この技術により、デジタルアートやイラスト、音楽、動画などのコンテンツを、実際の絵画や彫刻のように唯一無二の存在として扱うことが可能になる。これは、クリエイターの権利保護やデジタルコンテンツの価値向上にも大きく貢献する可能性を秘めている。

CLIP STUDIO PAINTランチャーに関する考察

CLIP STUDIO PAINTランチャーの登場により、デジタルイラストの鑑賞体験は大きく変わる可能性がある。従来のデジタルアートの鑑賞では、完成品のみを見ることが一般的だったが、このプレイヤーにより創作過程を含めた作品の深い理解が可能になる。これは、アーティストとファンの関係性をより密接なものにし、デジタルアートのコレクション文化を新たな段階へと押し上げる可能性を秘めているだろう。

今後の課題としては、プレイヤーの互換性と利用環境の拡大が挙げられる。現状ではCLIP STUDIO PAINTアプリケーションが必要となるため、一般ユーザーがコンテンツを気軽に楽しむには障壁が存在する。将来的には、Webブラウザ上での再生や、より軽量なビューアーアプリの開発など、アクセシビリティの向上が期待される。これにより、より多くの人々がデジタルアートの魅力を体験できるようになるだろう。

また、CLIP STUDIO PAINTランチャーとDC3の組み合わせは、デジタルアートの著作権管理や二次創作の在り方にも影響を与える可能性がある。レイヤー情報を含むデータの流通により、アーティスト間のコラボレーションや、ファンによる公認の二次創作など、新たな創作文化が生まれる可能性も考えられる。この技術が普及することで、デジタルアート業界全体にどのような変革がもたらされるか、今後の動向に注目が集まるだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「株式会社セルシスがDC3プレイヤー「CLIP STUDIO PAINTランチャー」をリリース　レイヤー構造などを残したイラストをDC3コンテンツとして再生可能に | 株式会社&DC3のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000062.000120551.html, (参照 24-08-01).

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