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公開：2024-08-01

ベホマルがCO2吸収プラスチック開発で価値デザインコンテスト文部科学大臣賞を受賞、環境技術イノベーションに期待

text: XEXEQ編集部

記事の要約

• ベホマルが価値デザインコンテストで文部科学大臣賞受賞
• CO2吸収プラスチック開発のスタートアップ企業
• 科学技術を用いた新しい価値デザイン創造が評価

ベホマルの価値デザインコンテスト受賞とCO2吸収材開発

株式会社ベホマルは、日本青年会議所主催の第8回価値デザインコンテストにおいて、文部科学大臣賞を受賞した。この賞は今年新設されたもので、ベホマルは初代受賞者となった。120を超える企業団体の応募の中から、科学技術を用いた新しい価値デザイン創造部分が高く評価されての受賞である。^[1]

ベホマルは2022年11月に創業した環境系ディープテックスタートアップで、大気中からCO2を吸脱着する樹脂用添加剤素材、バイオマスCO2吸収材の研究開発販売を行っている。同社の目標は、この素材を添加したプラスチック製品「DACプラ（ダックプラ）」の社会実装だ。この取り組みは、地球温暖化対策への新たなアプローチとして注目を集めている。

ベホマルの事業は、創業者である西原麻友子社長の「子供たちに美しい地球を残したい」という想いから始まった。当初は自宅の和室で小規模な実験を行っていたが、その後立命館大学との共同研究や、中小機構運営のレンタルラボ利用により本格的な研究開発をスタートさせた。同社は「地球を救う勇者になろう」をビジョンに掲げ、誰もが手軽に環境貢献できる製品の普及を目指している。

バイオマスCO2吸収材について

バイオマスCO2吸収材とは、大気中の二酸化炭素を吸収・固定化する機能を持つ、生物由来の材料のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 再生可能な生物資源を原料とする環境親和性の高い素材
• 大気中のCO2を直接吸収し、固定化する能力を持つ
• プラスチック製品に添加することで、CO2削減効果を付与できる

バイオマスCO2吸収材は、地球温暖化対策の新たなアプローチとして注目されている。この材料をプラスチック製品に添加することで、製品のライフサイクルを通じてCO2を吸収・固定化することが可能となる。従来の炭素繊維強化プラスチックなどとは異なり、製品使用中も継続的にCO2を吸収できる点が革新的だ。

ベホマルのCO2吸収材開発に関する考察

ベホマルのCO2吸収材開発は、プラスチック製品の環境負荷低減に大きな可能性をもたらすが、今後はコスト面での課題が浮上する可能性がある。従来のプラスチック製品と比較して製造コストが高くなれば、市場での普及に障壁となるだろう。また、CO2吸収能力の長期的な維持や、使用済み製品の適切な処理方法の確立も重要な課題となる可能性が高い。

今後、ベホマルには製品の性能向上だけでなく、CO2吸収量の可視化技術の開発が期待される。消費者が製品使用によるCO2削減効果を実感できるシステムがあれば、環境意識の高い顧客層からの支持獲得につながるだろう。さらに、他の環境技術との組み合わせによる相乗効果を探ることで、より幅広い用途での活用が可能になるかもしれない。

ベホマルの取り組みは、環境技術におけるイノベーションの好例として、今後の発展が期待される。政府や大企業との連携強化により、技術の社会実装を加速させることができれば、日本発の環境技術として世界に貢献できる可能性がある。同時に、この技術が他の産業分野にも波及効果をもたらし、持続可能な社会の実現に向けた新たなビジネスモデルの創出につながることを期待したい。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「CO2吸収プラスチック開発の㈱ベホマル、日本青年会議所主催『第８回価値デザインコンテスト』で文部科学大臣賞を受賞 | 株式会社ベホマルのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000121846.html, (参照 24-08-01).

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