First off Projectsが公園向けIoT装置パークカウンターを開発、子どもの外遊び促進に期待

text: XEXEQ編集部

PR TIMES より

記事の要約

高校生がIoTとAI技術でパークカウンターを開発
滑り台の使用回数に応じてキャラクターが進化
外で遊ぶ子どもを増やす目的で考案された装置

First off Projectsが開発した公園向けIoT装置「パークカウンター」の詳細

高校生と大学生によるビジネスコミュニティ「First off Projects」は、IoTとAI技術を活用した「パークカウンター」の実証実験を2024年7月31日に開始した。この装置は、公園の滑り台に取り付けられ、使用回数をカウントしてキャラクターを進化させる仕組みになっている。生成AIを用いて地域の特性を反映したキャラクターデザインを実現したのが特徴だ。^[1]

パークカウンターの開発背景には、外で遊ぶ子どもの減少という社会課題がある。この課題に対し、公園に新たな楽しみを加えることで、子どもたちが外で遊ぶきっかけを提供することを目指している。装置は既存の滑り台に簡単に取り付けられ、新しい遊具を設置する必要がないため、導入のハードルが低いのも特徴の一つである。

開発を担当した高校生は、以前NFTを活用した認証サービス「akichi」を制作した経験を持つ。今回の開発では電子工作に初挑戦し、生成AIと3Dプリンターを活用することで、わずか1週間でプロトタイプの実装を完了させた。このスピード感ある開発プロセスは、若い世代の柔軟な発想と最新技術の融合がもたらした成果と言えるだろう。

	機能	技術	目的	開発期間
パークカウンターの特徴	滑り台使用回数のカウント	IoTとAI技術	外遊びの促進	1週間（プロトタイプ）
キャラクター生成	使用回数に応じた進化	生成AI	遊びの楽しさ向上	-
設置方法	既存滑り台への取り付け	-	導入の容易さ	-
開発ツール	-	生成AI、3Dプリンター	迅速な開発	-

パークカウンターに関する考察

パークカウンターの今後の課題として、プライバシーの保護と安全性の確保が挙げられる。子どもの遊びをデジタルデータとして記録することに対する保護者の懸念に対応し、個人情報の適切な管理と利用目的の明確化が求められるだろう。また、装置の耐久性や防水性など、屋外での長期使用に耐える設計の改良も必要になると考えられる。

パークカウンターの新機能として、異なる公園間でのキャラクター交換や、季節イベントに連動したスペシャルキャラクターの登場などが期待される。さらに、保護者向けのアプリと連携させ、子どもの外遊びの状況を可視化する機能も有用だろう。これにより、単なる遊具からコミュニティ形成のツールへと進化する可能性がある。

パークカウンターの取り組みは、公共空間のデジタル化とコミュニティ活性化の先駆けとなる可能性を秘めている。今後、自治体や公園管理者との連携を強化し、地域の特性に合わせたカスタマイズや、他の公共施設への展開も視野に入れるべきだ。さらに、収集されたデータを活用した都市計画や子育て支援策の立案など、社会的インパクトの拡大が期待される。

参考サイト

^ PR TIMES. 「公園の滑り台をデジタル化！電子工作未経験の高校生がIoTとAI技術でデジタル遊具を開発！ | スタディメーター株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000027.000090606.html, (参照 24-08-01).

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