パナソニックが77型の4K有機ELビエラを発表、Fire TV搭載で高画質と使いやすさを両立

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

パナソニックが77型の4K有機ELビエラを発売
Fire TVを搭載し高輝度有機ELパネルを採用
11月22日発売で店頭予想価格は84万円前後

パナソニックが新発売する高輝度有機ELパネル搭載の大型テレビ

パナソニックは高画質・高音質コンテンツの需要増加に応える形で、77型の4K有機ELテレビ「TV-77Z93A」を2024年11月22日に発売することを発表した。Fire TVを搭載し直感的な操作性を実現した大画面テレビは、新世代AI高画質エンジンによる高度な映像処理技術と360度立体音響サウンドシステムによって没入感のある視聴体験を提供する。^[1]

TV-77Z93AはDynamicハイコントラスト有機ELディスプレイNEOを採用しており、暗部表現の微細な調整とプロフェッショナルクオリティの階調表現を実現している。映像処理においてはAI技術を活用した新世代高画質エンジンを搭載し、従来のビエラを超える高精細な映像表現と4K/144p入力への対応を可能にした。

音響システムにはラインアレイスピーカーやイネーブルドスピーカー、ワイドスピーカーを組み合わせた360立体音響サウンドシステム+を採用している。170Wの最大出力でDolby Atmosにも対応し、上下左右からの音の広がりによって圧倒的な臨場感を実現している。

TV-77Z93Aの主要スペック

項目	詳細
画面サイズ	77型
パネル	Dynamicハイコントラスト有機ELディスプレイNEO
チューナー	BS4K・110度CS4K×2、地上/BS・110度CS×3
最大音声出力	170W
重量	約52kg（スタンド含む）
外形寸法	1,723×350×1,079mm（幅×奥行き×高さ）

Fire TVについて

Fire TVとは、Amazonが開発したスマートTVプラットフォームであり、テレビ番組やネット動画などの多様なコンテンツを直感的に操作できる特徴を持っている。主な機能として以下のような点が挙げられる。

Amazon Prime VideoやNetflixなどの動画配信サービスに対応
音声検索やAlexa対応によるハンズフリー操作
豊富なアプリやゲームのインストールが可能

Fire TV搭載テレビはAmazonアカウントとの連携により、パーソナライズされたコンテンツレコメンドやクラウドサービスとの連携が可能になっている。TV-77Z93AではFire TVの特徴を活かし、高画質な4K映像コンテンツを快適に視聴できる環境を実現している。

大画面有機ELテレビに関する考察

77型という大画面サイズと高輝度有機ELパネルの組み合わせは、従来の家庭用テレビの常識を覆す没入感のある視聴体験を実現している。新世代AI高画質エンジンによる映像処理とDynamicハイコントラスト有機ELディスプレイNEOの採用は、暗部表現や階調表現において新たな基準を打ち立てることになるだろう。

一方で84万円前後という価格は一般消費者にとって大きな投資となるため、導入を躊躇する要因となる可能性がある。しかし高画質・高音質コンテンツの需要が高まる中、プレミアムな視聴体験を求める層にとっては魅力的な選択肢となるはずだ。

今後はさらなる大画面化や高画質化が進む一方で、消費電力の抑制や価格の最適化が課題となるだろう。パナソニックには技術革新による性能向上と同時に、より幅広い層に向けた製品展開を期待したい。