Raspberry Pi財団がAIアクセラレーター搭載の新製品を発表、最大26TOPSの高性能処理を実現
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記事の要約
- Raspberry Pi AI HAT+の2製品が発表
- 最大26TOPSと13TOPSの処理能力を実現
- Hailo 8/8L AIアクセラレーターを搭載
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Raspberry Pi財団がAIアクセラレーター搭載の拡張基板を発表
Raspberry Pi財団は高性能なAI処理を実現するRaspberry Pi 5用の拡張基板として、Hailo 8/8L AIアクセラレーターを搭載した2つの新製品を2024年10月24日に発表した。この製品はRaspberry Pi AI Kitの後継として位置づけられており、HATとモジュールを一体化させることで利便性を向上させている。[1]
Raspberry Pi OSに組み込まれているrpicam-appsカメラアプリケーションとの完全な互換性を確保しており、AIモジュールをネイティブサポートすることで効率的な処理が可能になった。搭載されたNPUは自動的に検出され、互換性のある後処理タスクを実行することができるだろう。
日本国内での販売は株式会社スイッチサイエンスが担当しており、26TOPS版のRPI-SC1468が2万350円、13TOPS版のRPI-SC1430が1万3310円で提供される。高さ16mmのスタッキングヘッダやスペーサー、ネジが付属し、アクティブクーラーの隙間を確保しつつRaspberry Pi 5に最適なフィットを実現した。
Raspberry Pi AI HAT+の仕様まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
製品型番 | RPI-SC1468 / RPI-SC1430 |
処理性能 | 26TOPS / 13TOPS |
価格 | 20,350円 / 13,310円 |
本体寸法 | 56.7mm(W) x 65.1mm(L) x 5.5mm(H) |
重量 | 16g |
対応OS | Raspberry Pi OS Bookworm 64bit |
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TOPSについて
TOPSとは「Tera Operations Per Second」の略称で、AIアクセラレーターの演算処理能力を示す単位のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 1秒間に実行可能な演算回数を表す指標
- 数値が大きいほど高性能なAI処理が可能
- Deep Learning処理の性能評価に使用
Raspberry Pi AI HAT+では13TOPSと26TOPSの2つのモデルが用意されており、用途や予算に応じて選択することが可能だ。TOPSの値が高いモデルではより複雑なAI処理やリアルタイムの画像認識処理などを高速に実行することができる。
Raspberry Pi AI HAT+に関する考察
Raspberry Pi AI HAT+の登場により、エッジデバイスでの高度なAI処理が手軽に実現できるようになった点は評価に値する。従来のRaspberry Piでは実現が難しかった複雑なAI処理や画像認識処理が可能になることで、IoTデバイスの応用範囲が大きく広がるだろう。
一方で価格面では依然としてハードルが高く、個人や小規模な開発プロジェクトでの採用には慎重な判断が必要になる可能性がある。将来的にはより手頃な価格帯のモデルや、特定用途に特化したバリエーションの展開が期待されるだろう。
また、AIアクセラレーターの性能を最大限に引き出すためには、専用のソフトウェアやライブラリの充実が不可欠となる。Raspberry Pi財団には開発者コミュニティとの連携を強化し、より使いやすい開発環境の整備に努めてほしい。
参考サイト
- ^ スイッチサイエンス. 「Raspberry Pi AI HAT+(13TOPS版) — スイッチサイエンス」. https://www.switch-science.com/products/9998, (参照 24-10-29).
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