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REMAREとオーツカが不織布リサイクルで協業開始、年間1200トンの廃棄物削減へ向け技術開発を加速

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

REMAREとオーツカが不織布リサイクルで協業開始、年間1200トンの廃棄物削減へ向け技術開発を加速

PR TIMES より


記事の要約

  • REMAREとオーツカが不織布リサイクルで協業開始
  • 年間1200トンの廃棄物削減を目標に設定
  • 複数の成形方法でリサイクル実験を推進

REMAREとオーツカの不織布リサイクル協業プロジェクト始動

株式会社REMAREは、不織布素材メーカーの株式会社オーツカと2024年10月28日に廃棄不織布のリサイクルに関する協業を開始した。REMAREの独自マテリアルリサイクル技術を活用し、オーツカから提供される不織布端材を新たな素材として再利用することで、廃棄物処理時の二酸化炭素排出量と回収コストの削減を目指している。[1]

REMAREは熱プレス成形や3Dプリント、射出成形など複数の方法でリサイクル実験を進めており、プラスチック素材のプラットフォーム事業の実証実験としても位置付けている。現在の国内マテリアルリサイクル率は25%にとどまっており、複合プラスチックのリサイクルが課題となっているが、今回のプロジェクトではその解決を図るものだ。

REMAREの持つマテリアルリサイクル技術により、従来は焼却処分が一般的だった複合プラスチックを内装材や建材として再利用することが可能になった。ポリエチレンの焼却時と比較してCO2排出量を3分の1に抑制できる技術は、企業のscope3におけるGHG削減にも効果的である。

不織布リサイクルプロジェクトの概要

項目 詳細
目標リサイクル量 年間1200トン
リサイクル手法 熱プレス成形、3Dプリント、射出成形
試験目標 10トンの廃棄物削減、建材強度試験、有害物質試験
製品展開 板材製造、デザインシリーズ開発、製品サンプル作成
展示場所 Station Ai(名古屋市)
REMAREの詳細はこちら

複合プラスチックについて

複合プラスチックとは、異なる素材や成分から構成されるプラスチック製品のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 複数の異なる素材が混合されている
  • 従来のリサイクル手法では分離が困難
  • 一般的に焼却処分が選択されてきた

不織布は樹脂素材でありながら従来のファブリック素材とは異なり、糸を編まずに製品化されているため、複合プラスチックのリサイクルに適している。REMAREの技術により、これまで処分されていた複合プラスチック製品を有効活用することで、環境負荷の低減と資源の有効活用を同時に実現することが可能だ。

不織布リサイクル事業に関する考察

REMAREとオーツカの協業により、従来は焼却処分されていた不織布端材に新たな価値が生まれることは画期的な取り組みである。特に年間1200トンという具体的な数値目標を掲げることで、リサイクル事業の実効性と環境負荷低減への貢献度が明確になっているのは評価に値するだろう。

今後の課題として、リサイクル処理のスケールアップに伴う品質管理の確立や、再生材の用途開発が重要になってくるだろう。これらの課題に対しては、Station Aiでの展示を通じた企業間連携の促進や、複数の成形方法による実験データの蓄積が有効な解決策となり得る。

将来的には不織布以外の複合プラスチック製品へのリサイクル技術の応用や、より幅広い産業分野での再生材の活用が期待される。REMAREの持つプラットフォーム事業としての展開は、サーキュラーエコノミーの実現に向けた重要な一歩となるだろう。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「株式会社REMARE、株式会社オーツカとの協業で製造廃棄不織布1200トンのリサイクルを目指す | 株式会社REMAREのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000023.000117058.html, (参照 24-10-30).

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