セキュリティ

SECURITY

公開：2024-10-31

【CVE-2024-9350】dpd baltic shipping 1.2.83にクロスサイトスクリプティングの脆弱性、情報漏洩のリスクに注意

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• dpd baltic shippingにクロスサイトスクリプティングの脆弱性
• 攻撃条件の複雑さは低く特権レベルは不要
• 情報の取得や改ざんのリスクが存在

dpd baltic shipping 1.2.83のクロスサイトスクリプティング脆弱性

dpdは2024年10月30日、同社のdpd baltic shipping 1.2.83およびそれ以前のバージョンにおいてクロスサイトスクリプティングの脆弱性が発見されたことを公開した。脆弱性は【CVE-2024-9350】として識別されており、CWEによる脆弱性タイプはクロスサイトスクリプティング（CWE-79）に分類されている。^[1]

NVDの評価によると、攻撃元区分はネットワークであり攻撃条件の複雑さは低いとされている。また、攻撃に必要な特権レベルは不要だが利用者の関与が必要とされており、影響の想定範囲に変更があるとされている。

本脆弱性による影響として、情報を取得される可能性および情報を改ざんされる可能性が指摘されている。対策としては、参考情報を参照して適切な対策を実施することが推奨されるだろう。

dpd baltic shippingの脆弱性情報まとめ

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティングとは、Webアプリケーションにおいて発生する脆弱性の一種であり、攻撃者が悪意のあるスクリプトを注入して実行させる手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• ユーザーの入力値が適切にサニタイズされていない場合に発生
• 攻撃者は悪意のあるスクリプトを実行可能
• ユーザーの個人情報やセッション情報が漏洩するリスクがある

dpd baltic shippingで発見された脆弱性は、CVSSスコア6.1の警告レベルに分類されており、攻撃条件の複雑さが低いとされている。利用者の関与が必要とされているものの、攻撃に必要な特権レベルは不要であり、情報の取得や改ざんのリスクが指摘されている。

dpd baltic shipping 1.2.83の脆弱性に関する考察

dpd baltic shippingにおけるクロスサイトスクリプティングの脆弱性は、情報セキュリティの観点から早急な対応が必要な問題である。特に攻撃条件の複雑さが低く特権レベルが不要という点は、攻撃者にとって比較的容易に攻撃を実行できる環境を提供してしまう可能性があるだろう。

今後の課題として、Webアプリケーションのセキュリティ対策の強化が挙げられる。入力値のバリデーションやサニタイズ処理の徹底、定期的なセキュリティ監査の実施など、複数の層による防御メカニズムの構築が重要となってくるだろう。

将来的には、AIを活用した脆弱性検知システムの導入やセキュリティ専門家による定期的なコードレビューの実施など、より包括的なセキュリティ対策の実装が期待される。特にショッピングシステムにおいては、顧客情報の保護が最優先事項となるため、継続的なセキュリティ強化が求められるだろう。

参考サイト

1. ^ JVN. 「JVNDB-2024-011492 - JVN iPedia - 脆弱性対策情報データベース」. https://jvndb.jvn.jp/ja/contents/2024/JVNDB-2024-011492.html, (参照 24-10-31).

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