セキュリティ

SECURITY

公開：2024-11-01

【CVE-2024-10033】レッドハット製品にクロスサイトスクリプティングの脆弱性、情報取得や改ざんのリスクに警戒

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• レッドハット製品にクロスサイトスクリプティングの脆弱性
• Ansible Automation Platform 2.5などが影響を受ける
• 情報取得や改ざんのリスクが存在

レッドハット製品の脆弱性発見とCVSS評価

レッドハット社は複数の製品に影響を及ぼすクロスサイトスクリプティングの脆弱性を2024年10月31日に公開した。この脆弱性はAnsible Automation Platform 2.5やansible developer 1.2、ansible inside 1.3などの製品に存在しており、CVSS v3による深刻度基本値は6.1（警告）と評価されている。^[1]

脆弱性の特徴として攻撃元区分がネットワークであり、攻撃条件の複雑さは低く設定されている。また、攻撃に必要な特権レベルは不要だが利用者の関与が要件とされており、影響の想定範囲に変更があるとされている。

この脆弱性による影響として、情報の取得や改ざんの可能性が指摘されており、機密性と完全性への影響は低レベルと評価されている。ベンダーアドバイザリやパッチ情報が公開されており、【CVE-2024-10033】として識別されているこの脆弱性への対策が推奨されている。

レッドハット製品の脆弱性詳細まとめ

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティングとは、Webアプリケーションの脆弱性の一種であり、攻撃者が悪意のあるスクリプトを挿入して実行できる状態を指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• Webサイトに悪意のあるスクリプトを埋め込み可能
• ユーザーの個人情報やセッション情報を窃取する危険性
• Webサイトの見た目や機能を改ざんすることが可能

この脆弱性はCVSS v3で6.1の評価を受けており、攻撃条件の複雑さが低く設定されている点が特に注目される。攻撃に特権が不要である一方で利用者の関与が必要とされており、機密性と完全性への影響は低レベルながらも、情報漏洩やデータ改ざんのリスクが存在している。

レッドハット製品の脆弱性に関する考察

レッドハット製品における今回の脆弱性は、攻撃条件の複雑さが低く特権も不要という点で深刻度が高いと考えられる。一方で利用者の関与が必要とされている点は、適切なセキュリティ教育やガイドラインの整備によって一定のリスク軽減が可能となるだろう。

今後の課題として、製品の開発段階でのセキュリティテストの強化とユーザー側のセキュリティ意識向上が重要となってくる。特にAnsible関連製品は多くの企業で利用されているため、脆弱性が悪用された場合の影響範囲が広がる可能性が高いと考えられる。

対策として、製品開発時のコードレビューやペネトレーションテストの徹底、そして定期的なセキュリティアップデートの提供が必要不可欠だ。また、ユーザー企業向けのセキュリティガイドラインの提供や、インシデント発生時の対応手順の整備も重要となるだろう。

参考サイト

1. ^ JVN. 「JVNDB-2024-011593 - JVN iPedia - 脆弱性対策情報データベース」. https://jvndb.jvn.jp/ja/contents/2024/JVNDB-2024-011593.html, (参照 24-11-01).

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