GoogleがAbout this image機能を拡張、Circle to SearchとGoogle Lensに新機能追加で画像の詳細情報をより簡単に取得可能に

text: XEXEQ編集部

記事の要約

GoogleがAbout this image機能を拡張
Circle to SearchとGoogle Lensに新機能を追加
画像の詳細情報を素早く取得可能に

GoogleによるAbout this image機能の拡張と利用方法

Googleは2024年7月31日、画像に関する詳細情報を素早く取得できる「About this image」機能の拡張を発表した。この機能はCircle to SearchとGoogle Lensに新たに追加され、ユーザーがオンラインで見つけた画像や友人から受け取った画像の文脈を迅速に理解することを可能にする。^[1]

Circle to Searchを使用する場合、Android端末でホームボタンまたはナビゲーションバーを長押しして機能を有効化し、画面上の画像を円で囲むか、タップするだけで詳細情報にアクセスできる。Google検索結果が表示され、上にスワイプすることで「About this image」タブを確認できる。

Google Lensを利用する場合は、画像をスクリーンショットまたはダウンロードし、Google アプリの検索バーにあるLensアイコンをタップ後、ギャラリーから画像を選択する。結果を上にスワイプすることで、同様に「About this image」タブにアクセスできる。この機能は40言語でグローバルに展開されており、ユーザーは画像の出所や文脈をより深く理解することができるだろう。

	Circle to Search	Google Lens
アクセス方法	ホームボタン長押し	Google アプリのLensアイコン
対応デバイス	一部のAndroid端末	AndroidとiOS
画像選択	画面上の画像を直接選択	ギャラリーから選択
利用可能言語	40言語	40言語

メタデータについて

メタデータとは、画像に関する追加情報を提供するデータのことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

画像の作成者や作成日時などの基本情報を含む
画像の著作権や使用許諾に関する情報を提供
AIによる生成や編集の有無を示す場合がある

メタデータは画像ファイルに埋め込まれており、ユーザーが直接目にすることはないが、画像の管理や検索、権利管理に重要な役割を果たす。About this image機能では、このメタデータを解析し、画像の作成者や出版社が追加した情報を表示することで、ユーザーに画像の背景や文脈についての洞察を提供している。

About this image機能に関する考察

About this image機能の拡張により、オンライン上の画像の信頼性評価がより容易になると予想される。しかし、この機能の普及に伴い、メタデータの改ざんや偽情報の埋め込みなど、新たな形態のディスインフォメーションが出現する可能性も懸念される。Googleは今後、AIを活用したメタデータの整合性チェックや、複数のソースからの情報クロスチェック機能を導入することで、より強固な真正性検証システムを構築する必要があるだろう。

将来的には、About this image機能にリアルタイムのファクトチェック結果や、画像の編集履歴を表示する機能が追加されることが期待される。また、ユーザーがカスタムフィルターを設定し、特定のソースや主題に関連する画像情報を優先的に表示できるようになれば、個々のニーズに合わせた情報提供が可能になるだろう。このような機能拡張により、ユーザーのメディアリテラシー向上と、オンライン空間における情報の質的向上が促進されることが期待できる。

さらに、About this image機能と他のGoogleサービスとの連携強化も今後の課題となる。例えば、Google Scholarとの統合により、学術研究での画像の使用状況や引用情報を即座に確認できるようになれば、研究者や学生にとって非常に有用なツールとなるだろう。また、Google Mapsとの連携で、風景写真の撮影場所や時期を詳細に特定できるようになれば、旅行計画や地理学習に活用できる可能性がある。