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【CVE-2024-10438】ehdr ctmsに認証回避の脆弱性、情報改ざんのリスクで早急な対応が必要に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • ehdr ctmsに認証回避の脆弱性が存在
  • 影響を受けるバージョンは10.14未満
  • 情報改ざんのリスクが指摘される

SUN NET TECHNOLOGIES CO., LTD.のehdr ctmsに認証回避の脆弱性

SUN NET TECHNOLOGIES CO., LTD.は、同社が提供するehdr ctmsにおいて代替パスまたはチャネルを使用した認証回避に関する脆弱性が発見されたことを2024年10月28日に公開した。この脆弱性は【CVE-2024-10438】として識別されており、CVSS v3による深刻度基本値は7.5と重要度の高い脆弱性として位置付けられている。[1]

脆弱性の影響を受けるバージョンはehdr ctms 10.14未満であり、攻撃者によって情報を改ざんされる可能性が指摘されている。脆弱性の特徴として、攻撃元区分がネットワークであり、攻撃条件の複雑さが低く、攻撃に必要な特権レベルおよび利用者の関与が不要とされていることから、攻撃の容易性が懸念される。

NVDの評価によると、この脆弱性による影響として機密性への影響はないものの、完全性への影響が高いと判断されている。また、可用性への影響はないとされているが、代替パスまたはチャネルを使用した認証回避という性質上、システムのセキュリティ機能が著しく損なわれる可能性が指摘されている。

ehdr ctmsの脆弱性詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2024-10438
CVSS深刻度 7.5(重要)
影響を受けるバージョン ehdr ctms 10.14未満
脆弱性の種類 代替パスまたはチャネルを使用した認証回避
影響範囲 完全性への影響が高い、情報改ざんの可能性

認証回避について

認証回避とは、システムやアプリケーションにおいて正規の認証プロセスを迂回し、不正にアクセス権限を取得する脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 正規の認証プロセスを回避してシステムにアクセス
  • セキュリティ機能の無効化や迂回が可能
  • 不正なアクセス権限の取得につながる

代替パスまたはチャネルを使用した認証回避は、CWE-288として分類される脆弱性の一つであり、システムの認証メカニズムを迂回するための代替経路を悪用する攻撃手法である。ehdr ctmsの場合、この脆弱性により完全性への影響が高いと評価されており、情報の改ざんなどのリスクが指摘されているため、早急な対策が必要とされている。

ehdr ctmsの脆弱性に関する考察

ehdr ctmsの認証回避の脆弱性は、攻撃条件の複雑さが低く特権レベルも不要という点で、攻撃の敷居が低いことが大きな懸念材料となっている。特に完全性への影響が高いと評価されていることから、業務データの改ざんやシステムの設定変更などの重大な被害につながる可能性があるため、早急なアップデートの適用が求められるだろう。

今後の課題として、セキュリティ監査の強化や多層防御の実装が重要となってくる。認証システムの冗長化や定期的な脆弱性診断の実施、また監視体制の強化により、類似の脆弱性が発見された場合でも被害を最小限に抑える対策を講じる必要がある。

また、ベンダーには脆弱性情報の迅速な公開と修正プログラムの提供が求められる。ehdr ctmsのユーザー企業においては、セキュリティパッチの適用体制を見直し、インシデント対応プランの整備を進めることで、今後同様の脆弱性が発見された際の対応をより効率的に行えるようになるだろう。

参考サイト

  1. ^ JVN. 「JVNDB-2024-011689 - JVN iPedia - 脆弱性対策情報データベース」. https://jvndb.jvn.jp/ja/contents/2024/JVNDB-2024-011689.html, (参照 24-11-02).

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