公開:

【CVE-2024-44251】アップルのiPadOSとiOSに脆弱性、情報取得のリスクに対し正式な対策を公開

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • アップルのiPadOSとiOSに脆弱性が発見
  • iOS 18.1未満とiPadOS 18.1未満が影響を受ける
  • 情報取得のリスクに対しベンダーが正式な対策を公開

アップルのiPadOSとiOSにおける脆弱性の発見

アップルは同社のiPadOSおよびiOSにおいて不特定の脆弱性が発見されたことを2024年10月28日に公開した。CVSS v3による深刻度基本値は2.4(注意)であり、攻撃条件の複雑さは低く、攻撃に必要な特権レベルは不要となっている【CVE-2024-44251】。[1]

影響を受けるシステムはiOS 18.1未満およびiPadOS 18.1未満のバージョンであり、情報を取得される可能性が存在することが判明した。アップルは正式な対策を公開しており、Apple Security Updatesにて詳細な情報を確認することが可能だ。

CWEによる脆弱性タイプは情報不足(CWE-noinfo)とされており、NVDの評価では攻撃元区分が物理、利用者の関与が不要、影響の想定範囲に変更なしとされている。機密性への影響は低く、完全性および可用性への影響は確認されていない。

CVSSスコアと影響範囲まとめ

項目 詳細
CVSS基本値 2.4(注意)
影響を受けるバージョン iOS 18.1未満、iPadOS 18.1未満
攻撃条件 攻撃元区分:物理、複雑さ:低
必要な特権 不要
想定される影響 情報取得の可能性

CVSSについて

CVSSとはCommon Vulnerability Scoring Systemの略称で、情報システムの脆弱性に対するオープンで汎用的な評価手法を提供する基準である。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 基本評価基準、現状評価基準、環境評価基準の3つの基準で評価
  • 0.0から10.0までの数値で脆弱性の深刻度を表現
  • 攻撃の容易さや影響度を定量的に評価可能

本脆弱性ではCVSS v3による基本値が2.4と評価されており、攻撃元区分が物理であることから、攻撃者が物理的にデバイスにアクセスする必要がある。しかし、攻撃条件の複雑さは低く、特権レベルも不要であることから、適切な対策の実施が推奨される。

アップルのセキュリティアップデートに関する考察

アップルが今回公開したセキュリティアップデートは、情報漏洩のリスクに対する迅速な対応として評価できる。物理的なアクセスが必要という制限があるものの、攻撃条件の複雑さが低く特権も不要であることから、端末を紛失した際のリスクを軽減する効果が期待できるだろう。

今後の課題として、脆弱性の詳細情報が限定的であることが挙げられる。CWEによる脆弱性タイプが情報不足となっており、開発者やセキュリティ専門家が対策を検討する上で十分な情報が得られていない状況にある。より詳細な技術情報の公開が望まれるところだ。

また、iOSおよびiPadOSの進化に伴い、新たな脆弱性が発見されるリスクは今後も継続すると考えられる。アップルには、脆弱性の早期発見・対策のための体制強化と、ユーザーへの適切な情報提供の継続が期待される。

参考サイト

  1. ^ JVN. 「JVNDB-2024-011669 - JVN iPedia - 脆弱性対策情報データベース」. https://jvndb.jvn.jp/ja/contents/2024/JVNDB-2024-011669.html, (参照 24-11-02).
  2. Apple. https://www.apple.com/jp/

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「セキュリティ」に関するコラム一覧「セキュリティ」に関するニュース一覧
ブログに戻る

コメントを残す

コメントは公開前に承認される必要があることにご注意ください。