【CVE-2024-50472】amiliaのWordPress用store 2.9.8にXSS脆弱性が発見、情報漏洩のリスクに警戒必要
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記事の要約
- amiliaのWordPress用storeにXSS脆弱性が発見
- バージョン2.9.8以前が影響を受ける深刻な問題
- 情報取得や改ざんのリスクが存在
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amiliaのWordPress用store 2.9.8のXSS脆弱性
amilia社は2024年10月28日にWordPress用プラグインstoreにおいて、クロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性が発見されたことを公開した。この脆弱性はバージョン2.9.8およびそれ以前のバージョンに影響を及ぼすものであり、【CVE-2024-50472】として識別されている。[1]
NVDによる評価では、攻撃元区分がネットワークであり攻撃条件の複雑さは低いとされており、攻撃に必要な特権レベルは低く利用者の関与が必要とされている。また機密性と完全性への影響は低いものの、影響の想定範囲に変更があるとされており、CWEによる脆弱性タイプはクロスサイトスクリプティング(CWE-79)に分類されている。
この脆弱性によって情報を取得される可能性や情報を改ざんされる可能性が指摘されており、CVSSv3による深刻度基本値は5.4(警告)と評価されている。影響を受けるユーザーは参考情報を参照し適切な対策を実施することが推奨されている。
WordPress用store 2.9.8の脆弱性概要
項目 | 詳細 |
---|---|
影響を受けるバージョン | store 2.9.8およびそれ以前 |
脆弱性タイプ | クロスサイトスクリプティング(CWE-79) |
CVE番号 | CVE-2024-50472 |
CVSS深刻度 | 5.4(警告) |
想定される影響 | 情報取得、情報改ざん |
攻撃条件 | 特権レベル低、利用者の関与必要 |
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クロスサイトスクリプティングについて
クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションの脆弱性の一種であり、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebサイトに埋め込むことができる問題のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- ユーザーの入力値が適切にサニタイズされていない
- 攻撃者が任意のスクリプトを実行可能
- Cookie情報などの窃取やセッションハイジャックの危険性
WordPressプラグインのstore 2.9.8における脆弱性は、低い特権レベルでも攻撃が可能であり利用者の関与が必要とされている。攻撃が成功した場合、情報の取得や改ざんが可能となるため、影響を受けるユーザーは速やかに最新バージョンへのアップデートを検討する必要がある。
WordPress用storeの脆弱性に関する考察
WordPress用storeの脆弱性はCVSSスコアこそ中程度であるものの、攻撃の複雑さが低く特権レベルも低いことから、悪用される可能性が比較的高いと考えられる。プラグインの性質上、多くのECサイトで利用されている可能性があり、情報漏洩や改ざんによる被害が広範囲に及ぶ危険性が高いだろう。
今後の対策としては、入力値のサニタイズ処理の強化やコンテンツセキュリティポリシーの適切な設定が重要となってくる。特にWordPressプラグインは広く利用されているため、開発者はセキュリティ面での品質管理をより一層強化することが求められているだろう。
また、WordPressプラグインのセキュリティ管理は個々の開発者に委ねられている部分が大きく、品質にばらつきが生じやすい。プラグインのセキュリティ審査基準の厳格化や、脆弱性検出の自動化ツールの導入など、エコシステム全体でのセキュリティ強化が望まれる。
参考サイト
- ^ JVN. 「JVNDB-2024-011730 - JVN iPedia - 脆弱性対策情報データベース」. https://jvndb.jvn.jp/ja/contents/2024/JVNDB-2024-011730.html, (参照 24-11-02).
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