セキュリティ

SECURITY

公開：2024-11-02

【CVE-2024-7962】chuanhuchatgptにパストラバーサルの脆弱性を発見、情報漏洩のリスクで早急な対応が必要に

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• chuanhuchatgptにパストラバーサルの脆弱性を発見
• 重要度CVSSスコア7.5の深刻な脆弱性
• 情報漏洩のリスクに対する早急な対応が必要

chuanhuchatgptのパストラバーサルの脆弱性

2024年10月29日、gaizhenbiao社のchuanhuchatgptにパストラバーサルの脆弱性が発見され【CVE-2024-7962】として公開された。NVDによる評価では攻撃元区分はネットワークで攻撃条件の複雑さは低く、攻撃に必要な特権レベルは不要とされており、利用者の関与も不要という深刻な状況になっている。^[1]

CVSSスコアによる深刻度基本値は7.5と重要度が高く、機密性への影響が深刻な状態となっている。完全性への影響と可用性への影響は報告されていないものの、情報漏洩のリスクが非常に高い状態であるため早急な対応が必要になっている。

CWEによる脆弱性タイプはパス・トラバーサル（CWE-22）とパストラバーサル（/../filename）（CWE-29）に分類されており、複数の脆弱性が確認されている。ベンダーからはアドバイザリとパッチ情報が公開されており、早急な対策が推奨されている。

パストラバーサルの脆弱性の詳細

パストラバーサルについて

パストラバーサルとは、Webアプリケーションにおける深刻な脆弱性の一つで、攻撃者が意図しないディレクトリやファイルにアクセスできてしまう問題のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• ディレクトリトラバーサル攻撃とも呼ばれる
• 「../」などの文字列を使用してディレクトリを移動
• 重要な設定ファイルや機密情報へのアクセスが可能

chuanhuchatgptで発見されたパストラバーサルの脆弱性は、CVSSスコア7.5と評価される重大な問題となっている。特に攻撃条件の複雑さが低く特権レベルも不要であることから、攻撃者による悪用のリスクが非常に高い状態であり、ベンダーから提供されているパッチの適用が強く推奨される。

chuanhuchatgptの脆弱性に関する考察

chuanhuchatgptで発見されたパストラバーサルの脆弱性は、深刻度が高いにもかかわらず攻撃条件のハードルが低いという点で非常に危険な状態にある。特に機密性への影響が高く評価されていることから、情報漏洩による二次被害の可能性も考慮に入れる必要があるだろう。

今後の対策として、開発者はファイルパスの正規化やアクセス権限の厳密な管理など、セキュリティ対策の強化が求められる。また、ユーザー側でもパッチ適用の迅速化やアクセスログの監視強化など、複数の防御層を設けることが重要になってくるだろう。

セキュリティ強化の観点から、今後はAI関連システムに特化したセキュリティガイドラインの策定や、自動的な脆弱性診断ツールの導入が望まれる。特にAIシステムは機密データを扱うことが多いため、より厳格なセキュリティ基準の確立が急務となっている。

参考サイト

1. ^ JVN. 「JVNDB-2024-011738 - JVN iPedia - 脆弱性対策情報データベース」. https://jvndb.jvn.jp/ja/contents/2024/JVNDB-2024-011738.html, (参照 24-11-02).

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