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【CVE-2024-8739】ReCaptcha Integration for WordPress 1.2.5にXSS脆弱性、ユーザー操作で不正スクリプト実行の危険性

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • WordPress用ReCaptcha Integrationに脆弱性が発見
  • バージョン1.2.5以前にXSS脆弱性が存在
  • 攻撃者が不正なスクリプトを実行可能に

ReCaptcha Integration for WordPress 1.2.5の脆弱性

Wordfenceは2024年11月2日、WordPress用プラグイン「ReCaptcha Integration for WordPress」のバージョン1.2.5以前にReflected Cross-Site Scriptingの脆弱性が存在することを公開した。この脆弱性は【CVE-2024-8739】として識別されており、URLのクエリパラメータが適切にエスケープされていないことが原因となっている。[1]

この脆弱性は認証なしで悪用可能であり、攻撃者はユーザーに特定の操作を実行させることで不正なスクリプトを実行できる状態となっている。NVDの評価によるとCVSS v3.1のスコアは6.1(MEDIUM)であり、攻撃元区分はネットワークで攻撃条件の複雑さは低いとされている。

脆弱性の修正はバージョン1.3.0で実施されており、add_query_argの使用時に適切なエスケープ処理が追加されている。WordPressプラグインのセキュリティ管理者は早急に最新バージョンへのアップデートを実施することが推奨される。

ReCaptcha Integration for WordPress 1.2.5の脆弱性詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2024-8739
影響を受けるバージョン 1.2.5以前の全バージョン
脆弱性の種類 Reflected Cross-Site Scripting
CVSSスコア 6.1(MEDIUM)
攻撃条件 認証不要、ユーザーの操作が必要
修正バージョン 1.3.0

Cross-site Scriptingについて

Cross-site Scripting(XSS)とは、Webアプリケーションの脆弱性の一つで、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebページに埋め込むことができる状態を指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • ユーザーの入力値が適切にエスケープされずにHTMLに出力される
  • 攻撃者が任意のJavaScriptを実行可能
  • ユーザーの個人情報やセッション情報が窃取される可能性がある

本事例では、add_query_argを使用する際のURLエスケープ処理が不適切であることがXSS脆弱性の原因となっている。攻撃者は特別に細工されたリンクを作成し、ユーザーがそのリンクをクリックすると不正なスクリプトが実行される仕組みとなっているのだ。

ReCaptcha Integrationの脆弱性に関する考察

WordPressプラグインのXSS脆弱性は、ユーザー数の多さと攻撃の容易さから非常に深刻な問題となっている。ReCaptcha Integrationは広く利用されているプラグインであり、多くのサイトで使用されているため、早急な対応が必要不可欠だ。

プラグイン開発者には、入力値のバリデーションとエスケープ処理の徹底的な見直しが求められる。特にURLパラメータの処理については、WordPressの提供する安全な関数やフィルタリング機能を積極的に活用すべきだろう。

今後はセキュリティ監査の強化と定期的なコードレビューの実施が重要となる。また、プラグインのアップデート通知システムの改善や、脆弱性が発見された際の迅速な情報共有の仕組みづくりも検討する必要があるだろう。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-8739, (参照 24-11-07).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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