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公開：2024-11-07

カシオ計算機がClassPad.netを高知県全県立高校に導入、デジタル教育の標準化に向けて前進

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 高知県全県立高校にClassPad.netを導入
• 探究的な学びや協働的な学びの機能を強化
• グループワークやノートブック共有機能を実装

高知県全県立高校へのClassPad.net導入とアップデート実施

カシオ計算機は授業特化型アプリClassPad.netを高知県の全県立高等学校33校に2024年11月末までに導入することを発表した。都道府県単位での一斉導入は高知県が初となり、2021年度のGIGAスクール構想による1人1台端末整備と2022年4月の協定締結を経て実現に至ったのだ。^[1]

ClassPad.netはデジタルノートや授業支援機能、数学ツールやオンライン辞書などの学習コンテンツを統合したアプリケーションで、402校での導入実績を持つ。縦書き機能やグループワークでの画像・動画共有など、国語授業での活用も含めた幅広い学習支援機能が評価されている。

7月31日のアップデートでは探究的な学びと協働的な学びを促進する機能が強化された。生徒同士でノートブックの閲覧が可能になり、教員からの一斉配布機能も追加されたことで、より効果的なグループワークの実施が可能になっている。

ClassPad.netの機能まとめ

ClassPad.netの詳細はこちら

GIGAスクール構想について

GIGAスクール構想とは、児童生徒向けの1人1台端末と高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備する構想のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 1人1台の学習者用PCと高速ネットワークの整備
• クラウド活用による教育ICTの環境整備
• 個別最適化された学びの実現を目指す

高知県では2021年度にGIGAスクール構想に基づき県立高等学校での1人1台端末整備を完了している。ClassPad.netの導入はGIGAスクール構想の目的である個別最適な学びと協働的な学びの実現に向けた具体的な取り組みの一つとなっている。

ClassPad.netの導入に関する考察

高知県全県立高校へのClassPad.net導入は、デジタル教育の標準化という点で重要な意味を持っている。都道府県単位での一斉導入により、学校間での教育格差の解消や教員間での活用ノウハウの共有が促進されることが期待できるだろう。

一方で、教員のICTリテラシーの差や機器トラブルへの対応など、運用面での課題も予想される。教員向けの継続的な研修プログラムの提供や、トラブルシューティングのためのサポート体制の整備が、導入の成否を左右する重要な要素となるだろう。

今後は、学習データの分析による教育効果の可視化や、AIを活用した個別学習支援機能の追加が期待される。教育現場のニーズに応じた機能の拡充と、それを活用するための教員支援の充実が、デジタル教育の更なる発展につながるはずだ。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「次世代の学校教育に最適なツールとして高知県の全県立高等学校に導入 | カシオ計算機株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000392.000040622.html, (参照 24-11-07).

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