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【CVE-2024-10765】Codezips Online Institute Management System 1.0に深刻な脆弱性、遠隔からの攻撃実行が可能に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Online Institute Management Systemに深刻な脆弱性が発見
  • profile.phpファイルで制限のないアップロードが可能
  • コードの操作により遠隔から攻撃が実行可能

Codezips Online Institute Management System 1.0の脆弱性

セキュリティ研究者は2024年11月4日、Codezips Online Institute Management System 1.0に深刻な脆弱性【CVE-2024-10765】が存在することを公開した。profile.phpファイルにおいて制限のないファイルアップロードが可能となり、遠隔からの攻撃実行のリスクが指摘されている。[1]

この脆弱性はCVSS 4.0で中程度の深刻度5.3を記録しており、old_image引数の操作によって不正なアップロードが可能となっている。攻撃の開始には低い権限レベルで十分であり、ユーザーインターフェースを必要としない点が特に懸念されるだろう。

VulDBの評価によると、この脆弱性は不適切なアクセス制御とアップロードの制限不足に起因している。既に一般に公開されており、悪用可能なコードも存在することから、早急な対策が必要となっている。

Codezips Online Institute Management System 1.0の脆弱性詳細

項目 詳細
影響を受けるバージョン 1.0以下
脆弱性の種類 Unrestricted Upload, Improper Access Controls, Incorrect Privilege Assignment
CVSS 4.0スコア 5.3(MEDIUM)
攻撃要件 低い権限レベル、ユーザーインターフェース不要
影響範囲 機密性、整合性、可用性に対する低レベルの影響

制限のないアップロードについて

制限のないアップロードとは、Webアプリケーションにおいてファイルのアップロード機能に適切な制限が設けられていない状態を指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • ファイルの種類や拡張子の検証が不十分
  • ファイルサイズの制限が不適切または未設定
  • アップロード先ディレクトリのパーミッション設定が不適切

Codezips Online Institute Management System 1.0の脆弱性では、profile.phpファイルにおいてold_image引数を操作することで、任意のファイルをアップロードすることが可能となっている。この脆弱性は既に公開されており、攻撃コードも存在することから、早急なバージョンアップや代替手段の検討が必要となっているだろう。

Codezips Online Institute Management System 1.0の脆弱性に関する考察

教育機関向けの管理システムにおいてこのような深刻な脆弱性が発見されたことは、セキュリティ設計の重要性を改めて示している。特にファイルアップロード機能は基本的な機能でありながら、適切な制限を設けることが軽視されがちであり、今回の事例は開発者に対して重要な警鐘を鳴らすものとなったはずだ。

今後同様の問題を防ぐためには、開発段階でのセキュリティレビューの強化や、定期的な脆弱性診断の実施が必要不可欠となるだろう。特にファイルアップロード機能については、許可する拡張子の制限や、アップロードされたファイルの実行権限の制御など、多層的な防御策を講じる必要があるはずだ。

教育機関のデジタル化が進む中、学生や教職員の個人情報を扱うシステムのセキュリティは一層重要性を増している。開発者には、セキュリティを機能の一部として捉え、設計段階から組み込んでいく姿勢が求められるだろう。早期の脆弱性発見と対策の実施が、より安全な教育環境の実現につながるはずだ。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-10765, (参照 24-11-08).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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