DAOWORKSと矢作建設工業がメタバース空間を活用した採用活動を開始、建設業界のデジタル化が加速

text: XEXEQ編集部

PR TIMES より

記事の要約

DAOWORKSと矢作建設工業が連携
採用活動のためのメタバース空間を構築
地域貢献や多様なパートナーシップの場に

DAOWORKSと矢作建設工業のメタバース採用活動

株式会社DAOWORKSは、矢作建設工業株式会社とデジタル活用事業で連携し、採用活動のためのメタバース空間構築を実施した。この取り組みは、矢作建設工業の「多様性のある建設エンジニア人財の拡充」という新たな施策の一環として位置付けられている。メタバース空間は、矢作建設工業の本社内にある社員共有スペースをモデルに構築されたものだ。^[1]

このメタバース空間の主な活用方法として、常時入室可能な企業・採用情報の提供、地元企業や協力会社とタイアップした採用イベントの開催、インターンシップや会社説明会の実施、そして個別面談の実施が挙げられる。これにより、就職活動をする人々が時間や場所を選ばず、企業情報の取得や面談参加が可能になった。

矢作建設工業株式会社は、愛知県名古屋市に本社を置く東証プライム、名証プレミア上場の総合建設会社である。一方、株式会社DAOWORKSは、メタバース、ブロックチェーン、ドローンでの三次元点検等のデジタルサービスを企画開発するスタートアップ企業だ。両社の連携により、建設業界におけるデジタル技術の活用と人材採用の革新が期待される。

	企業・採用情報提供	イベント開催	インターンシップ・説明会	個別面談
特徴	常時入室可能	地元企業等とタイアップ	時間・場所を選ばず参加可能	柔軟な面談設定
メリット	情報の即時取得	多様な視点の獲得	参加障壁の低下	個別ニーズへの対応
対象者	全ての就活者	地域に関心のある就活者	遠方の学生等	詳細な質問のある就活者

メタバースについて

メタバースとは、現実世界と仮想世界を融合させた仮想空間のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

現実世界の延長線上にある3D仮想空間
ユーザー同士のリアルタイムな交流が可能
独自の経済圏や社会システムを構築可能

メタバースは、単なるゲームやバーチャル空間とは異なり、現実世界との連携や継続性を重視している。ユーザーはアバターを通じて他のユーザーとコミュニケーションを取ったり、仮想空間内でイベントに参加したりすることができる。また、仮想通貨やNFTなどのブロックチェーン技術と組み合わせることで、メタバース内での経済活動も可能になっている。

メタバースを活用した採用活動に関する考察

メタバースを活用した採用活動は、従来の採用プロセスに革新をもたらす可能性を秘めているが、同時に新たな課題も浮上する可能性がある。例えば、メタバース空間でのコミュニケーションが実際の対面でのやりとりを完全に代替できるかという点や、デジタルデバイドによる参加機会の格差が生じる可能性などが懸念される。これらの課題に対しては、リアルとバーチャルを適切に組み合わせたハイブリッドな採用活動の設計が求められるだろう。

今後、メタバース採用に期待される新機能としては、AIを活用した自動面接システムや、仮想空間内での実践的なスキル評価システムなどが考えられる。さらに、ブロックチェーン技術を活用した信頼性の高い資格認証システムの導入も、採用プロセスの透明性と効率性を高める可能性がある。これらの技術革新により、より公平で効果的な人材評価が可能になることが期待される。

メタバースを活用した採用活動の未来は、単なる採用手法の変革にとどまらず、働き方そのものの変革につながる可能性を秘めている。リモートワークやギグワークの普及と相まって、メタバースは新たな労働市場や雇用形態を生み出す可能性がある。建設業界のような従来型の産業においても、こうしたデジタル技術の積極的な導入が、業界全体の魅力向上とダイバーシティ推進につながることを期待したい。