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公開：2024-08-02

Brave group USがidolを買収、米国VTuber市場でのプレゼンス強化へ

text: XEXEQ編集部

記事の要約

• Brave group USがidolを事業買収し経営統合
• 米国VTuber市場でのBrave groupの展開が加速
• Brave groupの海外所属タレント数が56名に増加

Brave group USによるidolの事業買収と経営統合

Brave group USは、米国で急成長中のVTuberグループ「idol」をIDOL VIRTUAL TALENTS LTDより事業買収し、2024年8月1日付で経営統合を行った。この買収により、Brave groupは米国VTuber市場におけるパイオニアとしての地位を確立し、グローバル展開を加速させる狙いがある。Brave group USの所属タレント数は26名に増加し、グループ全体での海外プロジェクト数は6つ、海外所属タレント数は56名となった。^[1]

idolは2022年3月に第1期生をデビューさせて以来、英語圏VTuberグループ「idolEN」やスペイン語圏VTuberグループ「idolES」を展開し、YouTubeチャンネル総登録者数約160万人を抱える海外発のVTuber事務所に成長した。Brave group USは、既存のVTuberプロジェクト「V4Mirai」とは別のプロジェクトとしてidolを運営し、英語圏を始めとするグローバルでの事業拡大を推進していく方針だ。

この経営統合により、Brave groupの海外プロジェクト比率は37.5%、海外所属タレント比率は36.4%に達した。さらに、米国を中心とする海外のEC運営なども精力的に展開していく予定であり、VTuber事業のグローバル展開を加速させる狙いがある。Brave groupは「世界に、日本の冒険心を」というパーパスと「80億の、心をうちぬけ」というミッションのもと、IP Production、IP Platform、IP Solutionの領域で複数事業を国内外で展開している。

Brave group USのidol買収に関する考察

Brave group USによるidolの買収は、VTuber業界のグローバル化と競争激化を示す重要な動きだ。この買収により、Brave groupは英語圏だけでなくスペイン語圏にも進出し、多言語展開を加速させる可能性がある。一方で、異なる文化背景を持つVTuberグループの統合には、ファンコミュニティの反応や文化の違いによる摩擦など、慎重に対処すべき課題も存在するだろう。

今後、Brave groupには既存のV4Miraiプロジェクトとidolブランドの両立が求められる。両ブランドの独自性を保ちつつ、シナジー効果を最大化する戦略が重要になるだろう。また、VTuber市場の拡大に伴い、新たなマネタイズ手法やファンエンゲージメントの方法を開発することも期待される。例えば、NFTを活用したデジタルグッズ販売やメタバース内でのイベント開催など、Web3技術を取り入れた革新的なアプローチも検討の余地がある。

VTuber業界の成長に伴い、著作権や肖像権、AI技術の活用など、新たな法的・倫理的課題も浮上している。Brave groupには、これらの課題に対する先進的な取り組みや業界標準の確立も期待されるだろう。また、VTuberの長期的なキャリア支援や引退後のサポートなど、タレントのライフサイクル全体を見据えたマネジメント体制の構築も今後の重要な課題となるはずだ。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「Brave group US、米国で急成長中の海外VTuberグループ「idol」を事業買収し、経営統合 | 株式会社 Brave groupのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000360.000044525.html, (参照 24-08-02).

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