【CVE-2024-23385】Qualcommが複数のSnapdragonプラットフォームに影響する脆弱性を公開、サービス拒否攻撃のリスクに
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記事の要約
- QualcommがSnapdragonプラットフォームの脆弱性を公開
- モデムリセットを引き起こすDOS脆弱性を確認
- 複数のSnapdragonシリーズに影響
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Snapdragonプラットフォームのモデムに関する脆弱性
Qualcomm社は2024年11月4日、Snapdragonプラットフォームに影響を与える脆弱性【CVE-2024-23385】を公開した。この脆弱性は、不正なPDU長を持つMAC RARが端末で検出された際にモデムのリセットを引き起こすことで一時的なサービス拒否攻撃を可能にする深刻な問題となっている。[1]
この脆弱性はSnapdragon Auto、Snapdragon Compute、Snapdragon Industrial IOT、Snapdragon MDM、Snapdragon Mobile、Snapdragon WBC、Snapdragon Wearablesなど幅広いプラットフォームに影響を及ぼすことが判明した。CVSSスコアは7.5と高めの評価となり、攻撃の難易度が低く特権も不要であることから早急な対応が必要とされている。
影響を受けるデバイスには、Snapdragon 8 Gen 3 Mobile PlatformやSnapdragon X75 5G Modem-RF Systemなど最新のモバイルプラットフォームも含まれており、FastConnect 6200からFastConnect 7800までの通信チップも対象となっている。Qualcomm社は該当する製品のアップデートを順次提供する方針を示している。
影響を受けるプラットフォームの詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
脆弱性ID | CVE-2024-23385 |
CVSSスコア | 7.5(HIGH) |
影響を受けるプラットフォーム | Snapdragon Auto、Compute、Industrial IOT、MDM、Mobile、WBC、Wearables |
脆弱性の種類 | CWE-617 Reachable Assertion |
公開日 | 2024年11月4日 |
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サービス拒否攻撃について
サービス拒否攻撃とは、システムやネットワークのリソースを意図的に枯渇させ、本来のサービスを利用できない状態にする攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- システムやサービスの可用性を低下させる
- 正常なユーザーのアクセスを妨害する
- システムの再起動やクラッシュを引き起こす
今回の脆弱性では、不正なPDU長を持つMAC RARを送信することでモデムのリセットを引き起こし、一時的なサービス停止状態を発生させることが可能となっている。この攻撃はネットワークからアクセス可能で攻撃条件の複雑さも低いため、多くのSnapdragonプラットフォームを搭載したデバイスにおいて深刻な影響をもたらす可能性がある。
Snapdragonプラットフォームの脆弱性に関する考察
Snapdragonプラットフォームの広範な採用により、今回の脆弱性は多くのデバイスに影響を及ぼす可能性が高いことが懸念される。特にモバイルデバイスやIoT機器など、常時通信を必要とするデバイスにおいて、サービス拒否攻撃によるモデムリセットは重大な問題となり得るため、製造メーカーによる迅速なセキュリティアップデートの提供が望まれるだろう。
また、今後のモバイル通信システムの設計においては、不正なパケットに対する耐性強化やモデムの異常検知機能の向上が必要となってくる。特にPDU長の検証プロセスの見直しや、異常なパケットを受信した際の耐障害性の向上など、セキュリティ面での改善が求められるだろう。
さらに、5G通信の普及に伴い、モバイルプラットフォームの重要性は一層高まることが予想される。Qualcommには、今回のような脆弱性を早期に発見・対処できる体制の強化と、より堅牢なセキュリティ設計の実現に向けた取り組みを期待したい。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-23385, (参照 24-11-09).
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